【昭和の名車まつり15】もはや残存1台? ベレット・ワークス など[写真蔵]
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今年で11回目となり、1都9県から135台のクラシックカーが集結した。ここでは年季の入った往年のいすゞ車とホンダ車、それにマツダ車をピックアップしてみる。
会場内で、ひときわ異彩を放っていたのは、青とオレンジの2トーンカラーに塗られたいすゞ『ベレット』 。オーナーによれば、詳細は不明だがかつてレースに参戦していたワークスカーとのこと。エンジンやダッシュボードなどは取り扱いやすいように一般的なベレGのものに換装されているが、カラーリングや強化サス、キルスイッチなどは当時のままという。『スカイライン』がレース界で活躍する以前に各地のサーキットを席巻していた、非常に貴重な個体である。
同じくいすゞ車では『ヒルマンミンクス』も1台が参加。かつて同社がイギリスのルーツ自動車と提携してノックダウン生産したもので、その2代目である。ベレットが1963年に後継車として登場する礎(いしずえ)となった。
ホンダはFR・2シーターのオープンスポーツ、『S600』と『S800』など。4連キャブレターを組み込む水冷直4DOHCの超高回転型エンジンを搭載するなど、ホンダF1黎明期のエンジニアリングが満載されていた、小さくても精密なロードゴーイングカーだ。
また、マツダの初代『コスモスポーツ』も今は数少なくなったスポーツカーのひとつ。世界で初めてロータリーエンジンを搭載した量産車として知られる。会場に来ていた個体は馬力アップした後期型で、最高速は 200 km/hを誇った。
《嶽宮 三郎》