マレーシアの経済成長予想、4.7%を維持=アジア開発銀行

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マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ)
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アジア開発銀行(ADB)はマレーシア経済の成長見通しを4.7%と予想しており、今後もその見通しを維持すると発表した。

ADBが発表したレポートによると、国内経済は来年にかけて緩やかに減速するとの見込みだ。来年の経済成長予想は4.9%としており、5%成長としていた3月時点での予想を下方修正した。今年下期には経済が減速傾向に入ると予想している。

民間消費は消費者心理の冷え込みや4月に導入された物品・サービス税(GST)、世帯の信用力低下、労働市場の軟化の影響を受けるという。加えて、輸出部門の減速や対米ドル市場でのリンギ下落、株価の下落や製造業の余剰能力などにより企業の景況感も落ち込むと予想されている。

先進諸国の経済回復や石油及びコモディティへの需要回復を受けて投資は2016年にかけて強化すると予想している。マレーシア政府は財政政策を通じて経済成長の刺激を図っているが、世帯債務の額が大きいことや資金の国外への流出が懸念されることから政策金利の引き下げに影響を及ぼすと見込んでいる。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、9月24日)

千田真理子

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