【ボルボ V40 T3 試乗】バランス取れたクルマの“波長”が快適…島崎七生人

試乗記 輸入車
ボルボ V40 T3 SE
ボルボ V40 T3 SE 全 8 枚 拡大写真

“T3”はボルボの新パワートレーン戦略“DRIVE-E”のガソリンエンジンのうち、ボトムレンジを担うシリーズ。呼称は“3”だが搭載エンジンは4気筒の1.5リットルターボ(152ps/25.5kgm)。これに6速ATが組み合わせられる。

試乗車は「SE」グレード。走り出す前に受けたレクチャーは「タイヤとホイールサイズは従来のSEと同じ17インチながら、リム幅を小さくし、最小回転半径が5.7mから5.2mになった」ということ。もちろんこれは大歓迎で、事実、スーパーのスペースに余裕の少ない駐車場などでの取り回しがかなりラクになった。小回りが効いてこそボルボ、『V40』導入後の日本の声が届いてのことかもしれない。

走りはいい。カタログ諸元表上の車重は、実はこれまでの1.6リットルモデル+50kgで1490kgほど。けれど「最良のV40だ」と思えた。理由はエンジンがとにかく無理なくスムースに回ること、そのエンジン(パワートレーン)と、サスペンションを始め、クルマ全体の“波長”が完全にバランスしていて、気持ちのいいドライブを味わわせてくれること、など。乗り心地もなめらかで、手頃なボディサイズだがボルボらしい優しく上質な味わいなのもいい。

燃費性能のよさにも驚いた。高速道路+レポーターの実生活モードで、まったく普通に走らせて20.2k/リットル。渋滞と都心を走った場合でも17.0km/リットルほど。ゆったりと安心して走れ、コンパクトカーにも迫るこの燃費なら大満足、ではないだろうか?

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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