世界を揺るがす大問題に発展したフォルクスワーゲングループによるディーゼルエンジンの排出ガス試験での不正問題。対象となるエンジンが、拡大することが判明した。
これは9月28日、スイス道路交通局が明らかにしたもの。スイスでの不正車両の販売停止命令を出すと同時に、その対象エンジンを発表している。
9月18日、米国でこの問題が発覚した際、米当局は、不正が認められたエンジンを、2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「TDI」搭載車のみ、としていた。フォルクスワーゲングループも、違法なソフトウェアは「EA189」型エンジンだけに搭載、と公表。
今回のスイス道路交通局の発表では、2.0TDIだけでなく、同じく4気筒の「1.6TDI」、3気筒の「1.2TDI」も対象車に。この2エンジンも、2.0TDIと同じEA189型を名乗り、フォルクスワーゲングループの幅広い車種に搭載されている。
全世界でおよそ1100万台が対象になる今回の問題。スイス道路交通局は、「スイス国内では、約13万台が影響を受けるだろう」とコメントしている。