【BEWITHサウンドの神髄】ローテクなスピーカーに理想を詰め込む…国産ハイエンド・カーオーディオの雄

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世界初のメモリープレイヤーを開発したBEWITH
世界初のメモリープレイヤーを開発したBEWITH 全 4 枚 拡大写真

「BEWITH」(ビーウィズ)という、国産ハイエンド・カーオーディオ・ブランドがあることをご存じだろうか。多くのカーオーディオ・フリークから羨望の眼差しを浴びる、“孤高”のスーパーHiFiメーカーである。

これから4回にわたり、BEWITHがいかなるブランドであるのか、その思想、技術、革新性について改めて紐解いていく。もしもBEWITHのことを知らなかったのなら、この機会にぜひ知っていただきたい。それを知ることで、カーオーディオの奥深さも見えてくる。

今回は、BEWITHとはどのようなブランドなのか、そのあらましを解説していく。その歴史は、2002年6月、2ウェイ・セパレートスピーカーシステム“Confidence”(コンフィデンス)の発売によりスタートする。

◆ローテクなスピーカーに理想を詰め込む

ところでスピーカーとは、登場して久しいにも関わらず基本的構造は発明当時のままという、ある意味相当にローテクな工業製品である。発明されたのは1920年代。ドーナツ型の永久磁石を用い、そのドーナツの穴の中にボイスコイルを仕込む。ボイスコイルは電気信号が入力されると“フレミングの左手の法則”に従って前後に動く。ボイスコイルには振動板が直結していて、振動板が空気を震わせ音を伝える。これがざっくりとした仕組みなのだが、それは現代においても、発明された当時のままなのだ。

しかしながら、完全に理想的なスピーカーは未だ出現していない。いくつかの“矛盾”が障害となって立ちはだかっているからだ。各社は素材、各部の仕様にハイテクを注入しそれらをクリアしようとしているのだが、それでもすべての“矛盾”を取り払い去ることができていないのだ。

ちなみに、カーオーディオにおいては、ホームオーディオのスピーカーに存在する“矛盾”に加えて、さらなる“矛盾”も存在している。カー用のスピーカー開発では、さらに高いハードルを超える必要がある。

ところがBEWITHの“Confidence”は、それらを最大限克服して見せた。原理原則に基づいた理論でありながら、誰もが実践することができなかった新しい方法論で…。

“Confidence”が身にまとっている新概念は、未だ“Confidence”だけのものだ。真似をしたくてもできない、というのが実情だろう。理に叶っていながらも、おいそれとは実行できないスペシャルな技術が投影されたスピーカー、それが“Confidence”なのだ。

◆理想を追求するために産まれた革新的な製品群

そしてBEWITHはその後も、革新的なカーオーディオユニットを発表し続けた。2004年には、カーオーディオアナライザー“SIEG”(ジーク)を、2005年には、リニアPCMプレーヤー“Mirror Media MM-1”を、2006年には1chパワーアンプ“Accurate A-110S”を、2007年にはデジタルプロセッサーDAコンバーター“Mirror Station AZ-1”を。どれもが新概念を有した、「過去のオーディオ技術が果たせなかった夢を受け継ぎ、大きく叶えていく」プロダクツであった。

また冒頭で、BEWITHが“孤高”のブランドであると書いたが、そのゆえんは、生み出すユニットの革新性だけによるものではない。「無制限・無差別級のスーパーHiFi」を求め続けていることも、BEWITHならではのスペシャリティだ。「人生を変えてしまうほどの音の歓び」を創り出すために、一切の妥協を排して製品開発が繰り返されている。時としてそれは、おいそれと手を出しかねる価格となって現れるが、それらが実現する類い希なる音質性能は、それを手にするエンスージアストたちを十分に満足させてきた。

さらには、「インストレーション品質の向上」に取り組んでいることも、BEWITHならではの価値を生み出している重要な要素だ。カーオーディオ製品は、クルマに取り付けて初めて完成品となり、その後適切なサウンドチューニングが施された場合のみ十分なポテンシャルを発揮する。しかしながらすべてで正しいポテンシャルが発揮されるとは限らない。取り付けや調整が経験や勘頼みで行われるので、失敗もあり得るのだ。

BEWITHは、それをも払拭させようと取り組んできた。

核となるのは、車室内音響特性測定装置“SIEG”(ジーク)。これを用いた独自の音質保証プログラムを用意し、不確実だった部分の可視化をいち早く実現。これにより、すべてのユーザーを満足させることを目指している。

そして2015年。BEWITHは今もなお、さらなる高みを目指して独自の製品開発を続けている。

《太田祥三》

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