【WEC 第5戦】トヨタ1号車が4位でゴール…中嶋一貴「次の富士に向けて弾みになれば」

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「トヨタ TS040 HYBRID」の1号車はWEC第5戦オースティンで4位に。
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10月9~11日に富士スピードウェイで第6戦が開催される世界耐久選手権(WEC)。その直前ラウンドとなる第5戦は9月19日決勝の日程で米国オースティンにて開催され、LMP1クラスのトヨタ勢では中嶋一貴組の1号車が4位に入った。僚機2号車はリタイア、優勝はポルシェ17号車。

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F1アメリカGPの舞台でもあるテキサス州オースティンの「サーキット・オブ・ジ・アメリカズ」で、今季最初の欧州外ラウンドを迎えたWEC。最高峰LMP1クラスの最前線ではポルシェ、アウディ、トヨタのワークスバトルが続いている、と言いたいところだが、戦況はやや固まりつつあるのが現実だ。第3戦のル・マン24時間で今季初勝利を挙げたポルシェが第4戦ニュルブルクリンクも制して2連勝中。速さという面ではポルシェ、アウディ、トヨタという順番が鮮明化しつつある。

第5戦オースティンも、予選はポルシェ1-2、アウディ3-4、トヨタ5-6という順当な結果に収束。決勝6時間レースも概ねそのままの形勢で推移していった。

しかし耐久レースには様々な意味での波乱が起き得るもの。この日はトップ6を大きな波乱が2回、襲うことになる。最初のそれはトヨタ2号車(A.ブルツ/S.サラザン/M.コンウェイ)の戦線離脱であった。夜間走行となったレース中盤、周回遅れを処理しようした際にトヨタ2号車はコントロールを失い、ガードレールにクラッシュ。リタイアを余儀なくされる。

そしてもうひとつの大きな波乱は終了約30分前に起きた。3戦連続1-2フィニッシュ確実と思われたポルシェ勢の一角、18号車(R.デュマ/N.ジャニ/M.リーブ)がトラブルでピットイン。彼らは最後にチェッカーを受けに行き完走を果たすが、総合12位へと順位を落とすことになったのである。

優勝はポルシェ17号車(T.ベルンハルト/M.ウェーバー/B.ハートレー)で2連勝。ポルシェ陣営としては3連勝となり、マニュファクチャラーズポイントランキング首位の座を守った。

18号車の後退により、アウディ勢が2-3位に順位を上げてフィニッシュ。2位が7号車(M.ファスラー/A.ロッテラー/B.トレルイエ)で、3位が8号車(L.ディ・グラッシ/L.デュバル/O.ジャービス)だった。7号車ロッテラー組はドライバーズポイントランキング首位をキープしている。

そしてトヨタ1号車(A.デビッドソン/S.ブエミ/中嶋一貴)が4位に。自力での順位アップこそ叶わなかったが、中嶋一貴は「レース前に予想していたよりも良い結果である4位をなんとか獲れました。これが次の富士に向けての大きな弾みになれば、と思います」と語っている。

富士では過去3年、トヨタが3連覇中だが、今季の戦況を考えると、ホームレースV4がかなりの難事であることは確かだ。しかし耐久レースでは、自分たちがしっかりゴールまで走り切ることが先決で、それを果たせば、オースティンでの4位がそうだったように予想より上の順位獲得が実現することもある。一貴がいうように、これを弾みにして富士では流れも味方につけ、さらなる好結果を望みたいところだ。

TOYOTA GAZOO Racingの佐藤俊男チーム代表も、「次は我々にとって最も大切なホームレースです。しっかりと準備をして、強さを見せられるよう、固い決意で日本に向かいます」と抱負を語っている。昨年シリーズタイトル2冠を独占したトヨタの意地にも期待したい。

ポルシェの躍進がさらに加速するのか、あるいはアウディがそれを止めるのか、そしてトヨタの巻き返しはなるか。注目のWEC第6戦「富士6時間レース」は、10月9~11日に開催される。

《遠藤俊幸》

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