世界の自動車用樹脂市場、今後も拡大を予測…矢野経済調べ

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世界の自動車用樹脂市場推移予測
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矢野経済研究所は、世界の自動車用樹脂市場の将来需要に関して調査を実施。その結果を「2015年版 自動車用樹脂市場の需要予測」にまとめた。

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調査は自動車メーカー、樹脂メーカー、研究開発機関等を対象に、2015年6月~9月の期間、同社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用して行った。

調査結果によると、2014年の世界の自動車用樹脂市場は802万トン(メーカー販売数量ベース)と推計。内訳はPP(ポリプロピレン)が440万トン、PA(ポリアミド)が108万トン、ABSが82万トン、PE(ポリエチレン)が52万トン、PC(ポリカーボネート)が37万トン、POM(ポリアセタール)が33万トン、PBT(ポリブチレンテレフタレート)が32万トン、変性PPE(ポリフェニレンエーテル)が12万トン、PPS(ポリフェニレンスルファイド)が6万トン。

今後の需要については、軽量化を目的とした自動車の樹脂化はある程度進展したものの、自動車市場の拡大に伴って樹脂需要の増加が見込まれる。ただし1台あたりの樹脂使用量の少ない新興国向けや小型車の比率が上昇していくと伸び幅は縮小。そのほか各使用部品での薄肉化や小型化等が進展していくことで樹脂目付量が減少し、自動車販売台数の伸びほどの樹脂需要量が期待できない可能性がある。ただしこれらマイナス要因がありつつも、自動車販売台数の伸びに伴い、今後も樹脂需要は拡大していくと予測する。

また、今後新たな用途として期待されているのは、自動車のバックドアやフェンダー等の外板や、カーシートフレーム等の構造部材、窓ガラスなど。これらの部位は樹脂目付量が比較的多く、樹脂化できれば大きな樹脂需要に繋がる。ただしこれらの部品は、ハイテン(高張力鋼板)やアルミ、マグネシウム、炭素繊維強化プラスチックなどと競合。樹脂は他材料と比較して剛性が不足するため、軽量化という意味では魅力度が低い。また樹脂を採用するには鋼板とは別の新たな製造ラインを建設する必要もある。軽量化だけでなく、一体成形による部品点数・工数削減や、デザイン性や安全性の向上等、樹脂化することによる「軽量化+α」のメリットを訴求していく必要がある。

《纐纈敏也@DAYS》

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