オムロン、車載用前方監視センサーを開発…世界最高クラスの認識性

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車載用前方監視センサー「ライカム」(イメージ)
車載用前方監視センサー「ライカム」(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

オムロン・オートモーティブエレクトロニクスは、赤外線レーザーで対象物を検知する「ライダー」と現代モービスのCMOSカラーカメラを統合し、世界最高クラスの高い認識性能で安全運転を支援する小型の車載用前方監視センサー「ライカム」を開発したと発表した。

今回開発した「ライカム」は、赤外線レーザーにより30m先の4輪車を検知できる「ライダー」と、物体を認識できるCMOSカラーカメラを100×100mmサイズのパッケージで統合した小型高性能な物体検知用センサー。自動ブレーキ搭載車の急速な普及に伴って、自動ブレーキシステムの中核となる高性能でコンパクトな物体検知用センサーのニーズに対応する。

「ライカム」は、同社製「ライダー」と、物体の色や形を高精度に認識する現代モービス社製CMOSカラーカメラを統合することで、4輪車に加え、道路上の白線や道路交通標識、歩行者、自動車、バイク(自転車)などの対象物に対する高い認識性能を実現する。

「ライカム」は、レーザーの反射光を横方向と縦方向に分割した多分割受光素子でセンシング、対象物までの距離を正確に検知する。このため、夜間や逆光など、カメラ単体では物体認識が困難な状況でも対象物を確実に検知する。同時に、認識が困難な壁や湯煙なども確実に検知する。

また、多分割受光素子に対応した信号処理用のASICを新たに開発、部品点数を削減し高感度化と高集積化したことで、小型で普及しやすい価格帯で提供する。

同社では「ライダー」開発で培ってきた物体認識技術を、高性能、ローコスト化できる電子スキャン方式に活かし、より高精度な前方監視センサーを提供するなどして自動ブレーキ搭載車の高性能化に貢献していく。

「ライカム」は2018年の量産開始を目指す。

《レスポンス編集部》

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