【ITS世界会議15】欧州・二輪車ITS車載機開発目指す、ホンダ・ヤマハ・BMWの3社、首脳の発言

自動車 テクノロジー ITS
ボルドー会場で展示されたフォルツァ125のITSコンセプトモデル
ボルドー会場で展示されたフォルツァ125のITSコンセプトモデル 全 3 枚 拡大写真

10月6日夜(日本時間17日未明)、フランスで開催中の「第22回ITS世界会議 ボルドー2015」で、共同事業体『Connected Mortocycle Consortium』(=CMC)の創設を表明した本田技研工業、ヤマハ発動機とBMW Motorradの3社、その首脳部の発言が入っている。

鈴木哲夫執行役員(ホンダ)、木村隆昭副社長兼技術本部長(ヤマハ)、Dr.カール・ビクター・シャラー、モーターサイクル研究開発本部長(BMW)の3人は、CMC設立準備に携わった。

鈴木氏は「二輪車に特化した安全機能の開発を加速させるため、同心協力し、モーターサイクルやスクーターでのC-ITCの実用化を目指す」と表明。

ヤマハはこれまでのヨーロッパでの取り組みを振り返り「二輪車だけに固有の要件については、Car2Car Communication Consortiumの範疇でないことが判明した。次にやるべきことは、二輪車にかかわる課題だけを専門に扱う協働関係を結ぶこと」と、話した。

Dr.シャラーは「我々の目標は、二輪車への安全システムの応用を広く、タイムリーに推進していくことにある」と述べ、CMCにより多くの企業が参加することに期待を寄せた。

共同事業体の創立には、欧州二輪車製造者協会(ACEM)のアントニオ・ペルロット事務局長もコメントを寄せた。

「この推進事業は、ACEMの道路交通安全方針に完全に一致するものであり、極めて具体的かつ実用的な技術を開発することにより、ライダーの安全性を向上させようとする二輪車業界の意欲の表れである」

世界会議の会場、ホンダは自社ブースにフォルツァ125に装備したITSコンセプトモデルを展示。CMC発表時にはMotoGPマシンを再現したRC213V-Sを傍らに並べるなど、3社の発表は多くの来場者の注目を集めた。

《中島みなみ》

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