くまモン発案、“熊本発東京行きトマト畑トラック”に思わぬ設計ミス!? 出発式で呆然

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くまモン、シートベルトの長さが足らず、まさかの東京行き断念……(トマト畑直送プロジェクト「トマトラ」出発式、熊本県庁にて、10月7日)
くまモン、シートベルトの長さが足らず、まさかの東京行き断念……(トマト畑直送プロジェクト「トマトラ」出発式、熊本県庁にて、10月7日) 全 24 枚 拡大写真

2tトラックの助手席から、くまモンが崩れ落ちるように降りてきた。10月7日、熊本県庁で、ビニールハウスのトマト畑をそのままトラック荷台に積んだ「トマトラ」の出発式が行われ、くまモンや地元の子どもたち、ロアッソ熊本の選手やサポーターらが見送った。

このトマトラの発案者はくまモン。「新鮮なトマトを畑ごと持っていこう!」という想いから、熊本トマトを文字通り「産地直送」するというプロジェクトを始動させ、10月7日に熊本を出発し、10月10日の「トマトの日」に東京に到着するという“トマト片道きっぷの旅”が実現した。が、思わぬ事態で発案者のくまモンがこのトラックに乗れなかった。

この“動くトマト畑”は、厳しい温度管理や高速道路走行を想定し設計された。ビニールハウスは大型台風にも耐えられる特殊形状のものにし、ハウス内は32度以下に保たれるよう屋根に反射シートが貼り付けられたほか、運転席のエアコンからダクトを引き、荷台に冷気を送り込んでいる。

設計した杉浦修一(熊本県うき協連所属、トマト栽培37年)さんは「エアサスペンション付き10t保冷車ならともかく、2t車で平道を走って、生きたトマトを1200km運んだ例はない。全国初だと思う。熊本トマトは、生産量日本一だけでなく、品質も味も日本一だと思う。それが全国の方に知ってくれたらうれしいから、運送、自動車、板金、農業資材など、さまざまな業種のプロを集めて精一杯つくった」と振り返る。

しかし、トマト畑を運ぶための装備は万全を期したが、思わぬところで“設計不備”が発覚。トマトとともに東京へ向かうはずだったくまモンが、助手席に着席すると、なんとシートベルトの長さが足らず、同行を断念せざるを得ないという事態に。

“熊本発東京行きトマト畑”は、8日に大阪、9日に名古屋を経由し、10日、東京・お台場パレットタウンに到着予定。くまモンは別の部隊とともに東京に向かうという。

《レスポンス編集部》

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