米上院、VW を調査…「クリーンディーゼル」と偽り減税

自動車 ビジネス 企業動向
フォルクスワーゲンのターボディーゼル「TDI」エンジン
フォルクスワーゲンのターボディーゼル「TDI」エンジン 全 2 枚 拡大写真

フォルクスワーゲングループが違法なソフトウェアを使用して、排出ガス試験を不正にクリアしていた問題。米国の議会が、同社の「クリーンディーゼル」車に対して行われた減税に関する調査に乗り出した。

これは10月7日、米上院の財政委員会が明らかにしたもの。「フォルクスワーゲンのドイツ本社と米国法人が、クリーンディーゼル車と偽り不正に減税を受けた。この件で、調査を開始した」と公表している。

米国では、環境性能に優れた新車を購入した顧客に対して、税制上の優遇措置がある。米上院によると、フォルクスワーゲンの2009-2010年モデルの一部ターボディーゼル「TDI」搭載車では、1台当たり1300ドル(約16万円)を減税。総額で5000万ドル(約60億円)以上の減税を受けたという。

違法なソフトウェアが装着されていたのは、米国ではフォルクスワーゲンブランドとアウディブランドの直列4気筒ターボディーゼル「TDI」エンジン。2009-2015年モデル、およそ48万2000台が該当する。フォルクスワーゲンでは、『ジェッタ』、『ビートル』、『ゴルフ』、『パサート』。アウディでは、『A3』が対象。

米上院の財政委員会のオリン・ハッチ委員長は、「フォルクスワーゲングループ監査役会は、世界の最大1100万台に違法なソフトウェアを搭載していたと認めた。同社が米国政府に偽りの情報を開示し、減税を受けていた疑いがある」とコメントしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 三菱『デリカD:5』ついにフルモデルチェンジへ! 車名は「D:6」!? 2025年内発表か
  2. [VW ゴルフ 50周年]重量増加スパイラルに逆行した第7世代
  3. トヨタ『4ランナー』新型...最新技術と高い耐久性の両立[詳細画像]
  4. 総合商社恐るべし!? 伊藤忠がビッグモーター新会社へ社長・幹部ら50人超派遣[新聞ウォッチ]
  5. トヨタ『GRカローラ』は『GRヤリス』とは異なるスタンス…4月の試乗記まとめ
  6. トヨタ『カムリ』新型...ベストセラーはどこが新しくなったか?[詳細画像]
  7. ダムドが伊・OZ Racingとコラボしたネオクラシックホイール「Rally Racing 4×4」の受注を開始
  8. 【ジープ ラングラー 4xe 新型試乗】ラングラーがまぁ静かになっちゃって…中村孝仁
  9. 全長100メートルのジャンボこいのぼりと名車がコラボ…第12回KAZOクラシックカーフェスタ
  10. ポルシェの売上高と営業利益、過去最高を達成 2023年通期決算
ランキングをもっと見る