【スズキ ソリオ 新旧パッケージング比較】 全長そのまま快適性向上の空間マジック…データ編

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スズキ ソリオ
スズキ ソリオ 全 16 枚 拡大写真

5ナンバーサイズ、それも全幅1625mmというナローな車幅を持つプチバンの新型『ソリオ』。

【画像全16枚】

先代もパッケージング、実用性、そして走りともに優れた1台だったが、ここではその旧型と、マイルドハイブリッドモデルを新設定した新型のパッケージングを比較検証してみたいと思う。

まずボディーサイズ。旧型は全長3710×全幅1620×全高1765mm。ホイールベース2450mm。車重1030kg(ガソリン車)。室内長2115×室内幅1415×室内高1345mm。

新型は全長3710×全幅1625×全高1745mm。ホイールベース2480mm。車重はガソリン車930kg、ハイブリッド990kg。室内長2515×室内幅1420×室内高1360mmとなる。

注目すべきは新規プラットフォームによるホイールベースの延長に伴う室内長の拡大だが、ホイールベース+30mmに対して室内長は何と400mm増し。さらに前後乗員間距離55mm増し、荷室長25mm増しとなっている。全長3710mmは変わらないのに、なぜそんな空間マジックが可能になったのか?

その答えはエンジンルームにある。コンパクト化された新エンジンを搭載することでエンジンルームの前後長を短くでき、インパネを前出しし、フロントオーバーハング(ボディー前端から前輪中心までの距離)を70mmも短縮できたからだ。

また、全高を空気抵抗軽減、軽量化のために20mm低めていても、室内高が15mm増しなのは、ルーフライニングの薄型化や低床化(ステップ高は先代比-5mm)によるものと考えていい。

そんな新型ソリオの運転席に着座すれば、身長172cmのドライバーがシート位置をもっとも低くセットしたとしても、車両感覚がつかみやすい、インパネを見下げる爽快なドライビングポジションが取れる。その理由は先代に対してインパネ上部の奥行きを115mm短縮し、インパネ天面の高さを35mm低めた結果である。運転席に座った瞬間、誰もが運転のしやすさを実感できるに違いない(ステアリング位置が手前寄りにありすぎる気もするが)。

フロントドアが開けにくいような状態で前後席スルーによるスライドドアからの乗降も楽になった。そう、前席間のスルー幅は10mm増しの150mmになっているのだ。

後席の乗降性に関しては、すでにステップ高が5mm低まったことを報告しているが、さらにスライドドア開口部も拡大。先代に対して全高が20mm低まったにもかかわらず、開口高は1230mmと先代と同じ。しかし開口幅は60mm増しの640mmまで拡大。つまり、スライドドアからの乗降はより快適になったと言える。

そしてパッケージング上、重要な人の座らせ方、ヒップポイントは、先代に対して前席は20mm低い地上675mm。後席は10mm低い地上735mm。つまり、後席は前席に対して60mm高くセットされている。後席に座ると前方視界に優れ、爽快な気分になれるのは、そうしたシアターレイアウトのおかげである。

荷室も広く使いやすくなっている。開口部の幅、高さに変わりはないが、開口部地上高は先代比で25mm低めた665mm(段差なし)。重い荷物の出し入れやペットの乗降もしやすくなったというわけだ。荷室フロアは奥行きが25mm増しの410mm。最大幅は45mm増しの1305mm。高さは40mm増しの1055mm。さらにフロアボードを外せば高さは1420mmに達する。

このように、これまでもプチバンとして使い勝手に優れたソリオは、この新型となってさらにそのパッケージングを追求し、商品力、使い勝手、乗降性、荷物の積載性を高めたことになる。その実力は、軽自動車からのアップグレードにはもちろん、ダウンサイザーにも満足のいくものと言っていいと思える。

《青山尚暉》

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