世界耐久選手権(WEC)第6戦は11日、富士スピードウェイで決勝日を迎えた。午前11時に始まった決勝6時間レースはウエット路面での戦いとなり、スタートから1時間経過時点ではアウディが1-2位、中嶋一貴が乗るトヨタ1号車は4位。
弱い雨が降り続くなか、レースは11時にセーフティカー(SC)先導でスタートした。約40分間のSC先導ランののち、18周目からレースが実質的な開戦を迎える。するとポール発進の#17 ポルシェ(M.ウェーバー)がいきなりコースオフを演じ、予選2位の僚機#18 ポルシェ(R.デュマ)もポジションを下げてしまうという波乱の実質的スタートに。
予選3-4位だったアウディ勢2台、#7(M.ファスラー)と#8(O.ジャービス)が逆襲の1-2態勢構築となり、レース序盤の主導権を握る。開始1時間経過時点でも#7がトップをキープ、#8が2番手。
トヨタの2台も、実質オープニングラップで#1(中嶋一貴)と#2(A.ブルツ)が3-4位へと順位アップ。その後は挽回に転じてきたポルシェ勢との戦いになり、そのなかで#1 一貴が#17 ウェーバーと大バトルを演じて場内を沸かせる見せ場もあった。1時間経過時点では#18 ポルシェが3位、以下、#1トヨタ、#17 ポルシェ、#2 トヨタという順位で続いている。
なお、開始1時間時点では、最前線で競うLMP1-Hクラスの6台はまだピットインをしていない。今後、ピットでも順位が入れ代わるような耐久レースらしい展開も予想される。