道路や線路に飛び出す鹿や猪…下関市が“おいしい対策”、ジビエ料理に[フォトレポート]

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みのりの丘ジビエセンター(山口県下関市豊田町)のジビエ料理や加工肉
みのりの丘ジビエセンター(山口県下関市豊田町)のジビエ料理や加工肉 全 40 枚 拡大写真

繁殖期をむかえ動きが活発になる鹿や猪が、列車やクルマと衝突したり、街に出現するなどトラブルを頻発させているなか、増加傾向にある鹿や猪を“ご当地ジビエ”として地域資源化する自治体がある。山口県下関市の例を、40枚の料理写真などとともに見ていこう。

【画像全40枚】

山口県下関市豊田町。国道491号が貫く静かな山あいに「みのりの丘ジビエセンター」がある。ここでは年間、猪310頭、鹿290頭が処理され、指定管理者に登録された食肉加工工場でロースやモモ肉、ウインナー、フランクフルトなどに加工。センターのとなりに建つ「みのりの丘」でジビエメニュー(400円~)として味わうことができる。

この「みのりの丘」では、シカ味付焼肉用200g(680円)、イノシシ味付焼肉用200g(864円)、いのしし肉ロース200g(1058円)、しか肉ロースブロック250g(950円)などが売られていた。市などが開いた9月の試食会では、ウインナーやコロッケ、甘辛炒めなどがテーブルに並び、「意外とうまい」「臭みがなくて歯ごたえが楽しい」といった声を多く集めた。

文部科学省の資料によると、鹿肉に含まれる鉄分は豚肉の10倍、ビタミンB2は牛肉の3倍、B6は2倍。脂質は牛肉の30分の1ほどで、「身体にいいグルメとしてももっと広めていきたい。ドライブの途中にぜひ立ち寄ってほしい」と市関係者はいう。

下関市のデータによると、こうした野生獣による被害額は増加傾向にあり、鹿による被害額は2007年に2000万円だったのが、2014年になると8000万円へとふくらみ、最近の被害額全体は約1億5000万円にのぼる。日鐵住金建材は10月9日、農業・林業・鉄道などの鹿被害低減を目指した新システムをリリースしたが、「鹿や猪の数を減らすことも重要」とJR関係者はもらす。

愛知県は10月16日、「ジビエの魅力を広く発信し消費拡大を図る」という観点から、同県のジビエを使ったオリジナルメニューを競う「ジビエ・グルメ・グランプリ2015」の概要を発表。道の駅「どんぐりの里いなぶ」で11月7・8日に「いのしかドッグ」や「猪肉まぜきしめん」「バンビーカレー」「イノシシからあげ」など17種類のジビエ料理が販売され、コンテスト形式で順位をつける。

いっぽう、みのりの丘からクルマで北へ50分ほど走ると、長門市にはブランド鶏肉「長州黒かしわ」を楽しめる焼き鳥屋が点在している。山口県関係者は「室蘭(北海道)や東松山(埼玉)、今治(愛媛)などと並ぶ焼き鳥激戦区。山口に来たらぜひ、鹿・猪・鶏と、そして海の幸を体感して」と話していた。

《レスポンス編集部》

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