【ダイハツ キャスト 試乗】内装の上質感が心地いい…島崎七生人

試乗記 国産車
ダイハツ キャスト スタイル X“SA II”
ダイハツ キャスト スタイル X“SA II” 全 6 枚 拡大写真

試乗車は3タイプ揃う『キャスト』のうちの「スタイル」。もっともフェミニンというべきか、「アクティバ」と「スポーツ」の間にあって、普段使いの乗用車感覚を打ち出しにしている。

乗り込んでまず気付くのは“上質感に相当こだわっている”点。とくにインパネまわりのシルバーなどの加飾パネルは、表面にクリアが吹かれ、見た目の艶やかさと深み、触れた際のしっとりとした感触をモノにしている。

またドアトリムの造形も軽にありがちなチマチマと気ぜわしいデザインとは一線を画したゆったりと見える仕上がりで、なかなかだ。バックドアは樹脂製で、室内ミラーで見た際、“ボディ色の鉄板”が見えず結果的に樹脂の室内トリムのように見えるため、これも上質感につながっている。

室内空間は十分なゆとり。とくに後席は広いし、ラゲッジスペースも実用になる容量だ。

外観ではラッピングを用いた2トーンのルーフが目新しい。が、せっかくだがこのクルマはモノトーンのボディ色で、できるだけ外観をスッキリとシンプルにみせたほうが“基本のいい形”が伝わるようにも思った。

走りはオーソドックス。試乗車はNAエンジン(CVT)の2WDモデルだったが、動力性能もサスペンションも街乗り主体といったところ。とはいえ燃費性能はよく、移動で高速走行をこなす必要があったレポーターの今回の試乗では、ごく普通の走らせ方で25.7km/リットルの計算だった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  2. ウィラーエクスプレス、2026年春から高卒採用を開始…免許全額会社負担、独自のキャリアプランを発表
  3. 第3世代e-POWERの日産『キャシュカイ』が無給油で英国縦断! その実力に日本導入への期待高まる
  4. 【ボルボ XC60 ウルトラB5 新型試乗】大胆緻密なマイチェンが証明する、ベストセラーであり続けている理由
  5. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る