排ガス不正問題「対応コストの価格転嫁はディーゼル離れ招くおそれ」…フロスト&サリバン

自動車 ビジネス 海外マーケット
VWの排ガス問題で、対応コストの車両価格への転嫁がディーゼル離れを招くおそれがあると指摘されている(参考画像)
VWの排ガス問題で、対応コストの車両価格への転嫁がディーゼル離れを招くおそれがあると指摘されている(参考画像) 全 2 枚 拡大写真

米国の市場調査会社フロスト&サリバンは、フォルクスワーゲン(VW)社のディーゼル排ガス問題に関する見解を10月19日に発表した。

VW社による米国での排ガス規制逃れの一連の問題は、グローバル規模で自動車業界に影響を及ぼし、これまでに築き上げられたクリーンディーゼル技術や内燃エンジン(ICE)の進歩にも陰りを生じる事態となっている。

フロスト&サリバンは、VW社が消費者からの信頼回復、自動車販売における成長、持続的な収益確保を実現するためには、「新興市場への注力」「ハイブリッド車、電動パワートレイン車に対する優先的取り組み」「乗用車の安全性向上に向けた取り組み」「持続可能型モビリティと合成燃料のパイオニアとしての位置付け」「主要全モデルにおけるコネクテッドカー/サービスへの注力」「アウディ、ポルシェ、その他のブランドの販促強化」「より厳格な任意の排ガス試験と認証の実施」の8事項が必要だとしている。

同社自動車・交通運輸部門シニアリサーチアナリスト、アルン・チャンドラナー氏は、「VW社の一連の問題はディーゼルパワートレインの未来に広範囲に及ぶ影響をもたらす可能性もあり、より厳格な規制や対応技術開発に伴う多額の投資を招く懸念がある。自動車メーカーにとって、これらの関連コストの上昇が小売価格に転嫁されることで消費者がディーゼル車を敬遠する動きにつながるリスクもある」と述べている。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る