【東京モーターショー15】ZF、都市型スマートカーで最新テクノロジーを紹介

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ドイツに本拠を置く自動車部品大手、ZF社は、10月29日から11月8日まで、東京ビッグサイトで開催される「第44回東京モーターショー2015」に出展する。

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同社は2015年、米国の自動車部品大手 TRWオートモーティブの買収を完了した。TRWが有する安全技術、ステアリングやブレーキ技術、自動運転の技術を、ZFが新設する「アクティブ&パッシブ・セーフティ・テクノロジー事業部」に組み込むことで、両社のシナジーによる「Power of 2」の力を発揮。今回の展示では、都市型スマートカー「Advanced Urban Vehicle(AUV)」を用い、シャシー、駆動系、運転支援システムの高度なインタラクションの可能性を実演する。

AUVは、12個の超音波センサーと2つの赤外線センサーで、並列駐車や縦列駐車も全自動化する「スマートパーキングアシスト」を装備。ドライバーは運転席にある画面から指示を与えたり、車外からモバイル端末を利用して駐車機能を起動できる。

運転支援機能「PreVisionクラウド・アシスト」では、全走行データをクラウドに保存。同じルートを再度走行する際、経験的データと実際の車両データに基づき、カーブ進入に最適な速度を計算し、見通しの悪いカーブなどでの安全性を大きく向上させる。

パワーユニットは、電動モーターとトランスミッションを軽量アルミハウジングに収めたコンパクトなドライブユニットを両輪に独立装着した半独立式のリアサスペンション「エレクトリック・ツイストビーム(eTB)」。最大トルクは1400Nm、最大回転数は2万1000rpmで、最高速度は150km/hとなっている。

またAUVは、多機能ステアリングホイールを装備。有機ELディスプレイを装備し、PreVisionが制御する急カーブ進入時の減速トルクなど、さまざまな情報を表示するほか、運転者がハンドルを握っているかどうかを静電容量式のタッチセンサーが感知。ステアリングホイールを通じて、警告発信や使用可能な支援システムの作動などを行う。

ZFではこのほか、東京モーターショーに合わせオープンした日本語版WEBページで、多彩な技術を紹介。「ハイウェイドライビング・アシスト」で実現した半自動運転の技術やそれに用いられるレーダーなどの製品詳細、プラグインハイブリッドシステムやピュアEVのモジュール、回生ブレーキのソリューション、優れた効率を持つ8速/9速ATや軽量シャシー技術などについて、より深い情報を得ることができる。

《纐纈敏也@DAYS》

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