【スーパーフォーミュラ第6戦】13年王者の山本尚貴、久々の2位に「最終戦では上位をかき乱したい」

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
久々に2位表彰台を獲得した山本尚貴(2015SF第6戦)
久々に2位表彰台を獲得した山本尚貴(2015SF第6戦) 全 11 枚 拡大写真

スポーツランドSUGOで行われた2015全日本選手権スーパーフォーミュラ第6戦。今回はホンダエンジン勢も上位に進出。2013年王者の山本尚貴(TEAM無限)が久しぶりの2位表彰台を獲得した。

予選4番グリッドからのレースとなった山本は、途中のピットストップで給油量を最小限に抑える作戦を決行。ライバルのピットストップの間に逆転し2番手へ浮上する。終盤は燃費走行を強いられることになり、ポジションを守ることに必死という内容になったが、2013年最終戦に逆転チャンピオンを決めた時以来、約2年ぶりのポディウムフィニッシュを決めた。

昨年からダラーラ製の新型マシンが導入、エンジンも新規定の2リットル直列4気筒ターボエンジンに切り替わったが、エンジン面に関しては出だしからホンダ勢が苦戦。その中でも山本は孤軍奮闘の活躍でポールポジションを2回獲得する活躍。シリーズランキングではホンダ勢最上位を獲得しつつも、トップから33.5ポイント差の9位。惨敗に終わってしまった。

復活をかけた2015シーズン。開幕戦鈴鹿でポールポジションを勝ち取るもスタートで出遅れ3番手へ。さらに表彰台目前のファイナルラップにまさかのエンジンブローでマシンストップという不運からシーズンがスタート。その後もマシンセッティングが思うように決まらず、昨年強さを誇っていた予選でもQ3に進出できず、決勝でもポイント獲得がやっという苦しい流れが続いていた。

それでも「苦しい時こそ腐らない」と、上位返り咲きを諦めずチームとともにマシンセッティングの大幅な見直し、昨年から課題だったスタートも克服。中盤戦で苦しんでいた箇所の改善に成功し、今回は久しぶりに力強い山本の走りが復活。2位表彰台を獲得した。

レース後の記者会見で山本は「やっぱり優勝できなかったことについては素直に悔しいです。ただ今年は苦しい戦いも続いていし、チームとしてもミスをしたり上手くいかない部分があったので、皆で一つ結果を残せたことにはチームやホンダの皆さんに感謝しています。満足はしていませんが、この2位は必ず次に繋がると思っています。最終戦はチャンピオン争いをしているメンバーに“山本やっかいだな”と思われる存在になりたいです。かき乱したいなと思っています」と力強くコメント。結果よりもスランプから脱することができたという手応えを感じている表情だった。

11月の最終戦鈴鹿では、チャンピオン争いをする石浦宏明、中嶋一貴、アンドレ・ロッテラー、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラの4人の走りに注目が集まりがちだが、このSUGOで速さを取り戻し、勢いをつけ始めている山本の存在が、最後の王座決戦に大きく影響してくる可能性も十分にある。それだけに、彼の走りからも目が離せない。

《吉田 知弘》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
  5. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る