GSユアサ・コーポレーションは、2015年8月19日に種子島宇宙センターから打ち上げたH-IIBロケット5号機と、宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV)に、GSユアサ・テクノロジー製の高性能リチウムイオン電池が搭載されたと発表した。
H-IIBロケット用電池は、ロケットの制御系機器などに電力を供給し、HTVに搭載された電池は太陽が地球の陰になった時に電力を供給する役目を持っていた。「こうのとり」5号機は、H-IIBロケットにより軌道へ投入された後、国際宇宙ステーション(ISS)へ接近し、所定の位置に停止する。その後、ISSのロボットアームで「こうのとり」をつかみ、ISSに結合した。
GSユアサのリチウムイオン電池は、宇宙の厳しい環境下でも高い性能を発揮し、技術の信頼性の高さが評価され、国際宇宙ステーションへ補給物資を運ぶための輸送機HTVの初号機から、HTVの電気モジュールを担当する三菱電機に採用されている。
GSユアサでは、特殊用途の電池や電源を開発・製造販売しており、海・陸・空から宇宙空間まで、特殊な環境フィールドで、高性能、高品質な電池を提供するとしている。