【東京モーターショー 15】ホンダ新型FCV開発責任者「システムの小型化目指す」

自動車 ニューモデル モーターショー
ホンダ クラリティ フューエル セル(東京モーターショー 15)
ホンダ クラリティ フューエル セル(東京モーターショー 15) 全 5 枚 拡大写真

ホンダは10月28日、新型燃料電池車『クラリティ フューエル セル』を世界初公開した。燃料電池スタックの小型化によりボンネット内に収容したことで、乗車定員5人を実現している。

クラリティ フューエル セルの開発責任者を務める本田技術研究所の清水潔主任研究員は「やっとエンジンと同じように、燃料電池のパワートレインをボンネット内に納まる大きさに造ることができきた状況」とした上で、「開発の方向性としてはさらなる小型化を目指す」と語る。

その理由を「まだまだV型6気筒エンジンの大きさで、これをさらに4気筒エンジンの大きさまで小さくしていかないと、小型車にはなかなか載せられない」と清水主任研究員は解説する。

というのも「さらなる小型化に加えて、コストをいかに下げていくかも重要」で、「そのためには今あるガソリン車のラインナップの中のひとつのバリエーションとしてFCVを位置付けて、共通の部分をたくさん持った上で、全体のコストを下げるとか、そういった取り組みも必要になってくる」からだ。

また清水主任研究員は「燃料電池自体のコストを下げるという意味では、まだ取り組んでいかなければいけない部分がある。それはいかに貴金属を減らしていくかになる。前モデルの『FCXクラリティ』に対しては大幅に削減してきているが、まだまだ内燃機関の触媒に使われている量にまで減っているかというと、そこまできてない」とも指摘。

このため「例えば内燃機関同等をターゲットにこれから開発していかなければいけない。あるいは完全に代替の触媒をみつけるとか、そうした取り組みをしないといけないと思っている」と語った。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  5. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る