【東京モーターショー15】日野は環境・安全・QDRの取り組みで「夢を運ぶ」

自動車 ニューモデル モーターショー
日野自動車プレスカンファレンス(東京モーターショー15)
日野自動車プレスカンファレンス(東京モーターショー15) 全 4 枚 拡大写真

日野自動車は、代表取締役社長である市橋保彦氏によるプレスブリーフィングが行われた。日野自動車は「夢をはこぶ。夢をとどける。」をビジョンに掲げており、それを実現するには「良い商品」と「トータルサポート」の両輪が重要であるとした。

良い商品は「環境・安全性能に優れ、丈夫で頼りになるトラック・バス」であり、トータルサポートは「トラック・バスが役割を果たすためのサポート」であるとした。

そのための取り組みとして、市橋社長は「環境」「安全」「QDR(Quality/Durability/Reliability)」の3点を挙げた。環境については日野自動車のラインアップを示し、近距離はEV、長距離は低燃費ディーゼル車を用意、また昨今、注目を集めているFCVについては、トヨタグループの一員として燃料電池バスの技術開発を進めている。そのコンセプトモデルとして、「FUEL CELL BUS」を参考出品している。ユニバーサルデザインを積極的に取り入れ、2020年の東京オリンピックに向けた次世代バス交通システムとして開発を進めているという。

ハイブリッド車は日野自動車の得意分野であり、24年にわたる実績が強みであるとした。これまでは中型車が中心であったが、現在は大型ハイブリッド車に取り組んでいるとした。今回は大型トラック『プロフィア』をベースとしたハイブリッドトラックを参考出品している。

安全については、バスの場合は万一の事故の場合は被害者が多くなる傾向にあるため、交通事故死傷者ゼロを目指し、さまざまな技術開発を行っている。特に緊急時自動停止システムは小型車にも搭載し、安全性をさらに高めたとした。QDRは「Quality:品質」「Durability:耐久性」「Reliability:信頼性」の頭文字を取ったもので、商用車の必須条件であると市橋社長は言う。

その取り組みの代表的なものが、ダカールラリーへの24年連続の参戦。完走率が50%程度という過酷なダカールラリーでは、適格商品の提案、点検・整備、運行支援、修理などの要素が求められる。このノウハウがトータルサポートに活かされている。最後に市橋社長は再度「夢をはこぶ。夢をとどける。」を掲げ、これからも取り組みを続けていくとした。

《吉澤 亨史》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る