トヨタ紡織の石井克政社長は10月29日に開いたプレスカンファレンスで、トヨタグループ内でのシート骨格機構部品事業の集約について「いいシートづくりを加速させる一環」として上で、「グローバルでの一貫体制が整う」との考えを示した。
石井社長は「この11月にはアイシン精機とシロキ工業のシート骨格機構部品事業の当社へ集約が控えている。これはまさに、いいシートづくりを加速させる一環であり、この集約により各社それぞれで行われてきた開発、生産がひとつになり、グローバルでの一貫体制が整う」と述べた。
さらに「アイシン精機、シロキ工業から技術者約90名も当社に異動頂き、シート骨格専門の開発組織を整え、より効率的、かつ専門性の高い開発体制を実現する。生産面についてもフレームからシート組み立てまでひとつの工場で行う一貫生産体制により、物流コストや在庫低減を始め、一層の競争力強化を進める」と強調した。