日産自動車でダットサン事業を統括するヴァンサン・コベ常務執行役員は10月29日、横浜市にある本社で会見し、ダットサンの累計販売が11万4000台に達したことを明らかにした上で、現在販売している4か国の近隣に市場を拡大していく方針を示した。
コベ常務は「ダットサンを2014年に4か国で順次市場投入した。3月にインド、5月にはインドネシア、9月ロシア、そして南アフリカは10月に投入した。以来、ダットサンモデルを3つの工場で生産し、7車種を揃えている。そして420の販売店を4市場で展開している。また一昨日には11万4000台目を販売した」と現状を報告。
その上で「今後の方向性はどこへ行くのか。現在は、4つの市場でダットサン事業を行っているが、そこから近隣諸国に拡大する余地がある。典型的な例はインドネシアからみると拡大する余地があるのはASEAN諸国。南アフリカについては多くの好機が北部にある」との考えを示した。
さらに「もうひとつの方向性は商品で、1年半前、我々は『redi-GOコンセプト』をデリーオートサロンで発表した。このモデルは2016年初めにインドで発売する」と述べるとともに、新たなコンセプトモデルなる『GO クロス コンセプト』を公開した。
GO クロス コンセプトは、インドネシアおよびインドで販売されているMPVタイプの『GO+』をベースにしたクロスオーバーモデルとなっている。