【東京モーターショー15】スパークプラグやセンサー、見えない部品を触って知れるジオラマ…日本特殊陶業

自動車 ニューモデル モーターショー
日本特殊陶業ブース(東京モーターショー15)
日本特殊陶業ブース(東京モーターショー15) 全 17 枚 拡大写真

自動車にとって重要部品だが、あまり目にすることがないスパークプラグや各種センサーなどを、日本特殊陶業のブースではちょっと楽しい見せ方でアピールしている。

テーマは「踊るココロ、動かすニットク」。ブース中央に道路や工場、家屋などを配したジオラマを“ニットクタウン”と称した街に見立て、この中に点在する車やバイクなどの模型を手に取って正面の台の上に置くと、同社の各種製品説明がアニメーションでスタートするというもの。

そこには、スパークプラグや排気酸素センサーといった自動車関連製品をはじめ、車載用半導体パッケージ、機械工具などといったセラミックス技術を活かした製品が浮き彫りに。自動車関連事業本部の岩井大明氏は「目立たないが車社会に貢献するテクノロジーを見て、触ってほしい」とアピールする。

個別の各種製品の展示も興味深い。例えばディーゼルエンジン車用の「セラミックグロープラグ」は、セラミックを採用することで、より急速昇温性と高温耐久性の向上に効果を発揮。年々強化される排ガス規制や、トレンドのひとつである低圧縮比ディーゼルエンジンにも対応しているという。

また、ガソリンエンジン車用のプラグも最新のトレンドに合わせている。高過給ダウンサイジングエンジン向けに最適化した「ターボ用高着火スパークプラグ」は最たる例だ。さらに、高出力・高回転化していくエンジンに合わせた「ロングリーチプラグ」のひとつは、現在開発中のものも展示。エンジン構造の多様化に合わせて小型化している。プラグは全体的に細く長くなっており、ずんぐりむっくりの形ばかりだったひと昔前とは隔世の感だ。

開発中の製品の中で、もうひとつ注目されるのは、水素漏れ検知センサー。水素は発火しやすい気体であるため、漏れを防ぐことは重要となる。その検知センサーだ。ダイヤフラム構造のマイクロヒーターと、温度センサーを集積した超小型の検知素子などのテクノロジーを盛り込んでいるという。これから需要が高まるであろう燃料電池車や家庭用燃料電池への活用が期待されている。

《嶽宮 三郎》

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