【SUPER GT 第7戦】GT300クラスもGT-Rの1-2…優勝は星野&高星、クートが王座確定

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SUPER GT 第7戦、GT300クラス優勝の#3 GT-R。
SUPER GT 第7戦、GT300クラス優勝の#3 GT-R。 全 12 枚 拡大写真

オートポリスで開催されたSUPER GT第7戦の決勝レース(1日)、GT300クラスも日産GT-R勢の1-2フィニッシュとなり、GT500同様の結果に収束した。優勝は#3の星野一樹&高星明誠。2位に入った#10のアンドレ・クートがGT300ドライバーズチャンピオン獲得を確定している。

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ポールスタートの#2 シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂&加藤寛規/ヨコハマ=YH)が快調に逃げたレース前半、8番グリッド発進だった#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹&高星明誠/YH)は5~6番手を走っていたが、早めのピットインという作戦を敢行。ひとりのドライバーの走行距離がレース距離の3分の2までと決められているなか、最短といえるタイミング、約3分の1消化時点での思い切ったピットインだった。

そして、対象的にいっぱいまで、約3分の2消化までピットインを引っ張った#2 エヴォーラがコース復帰した時、#3 GT-Rはそれを射程圏とするポジションまで浮上していた。#3 高星は#2 高橋をパスしてトップへ。そのまま今季2勝目へ向かってひた走り、見事にそれを実現する。

第3戦で勝った#3 GT-Rだったが、その後の第4~6戦ではいい成績が残せず、チャンピオン争いでは既に厳しい状況へと追い込まれていた。そういった苦境を経験しての復活勝利だけに、ゴール直後は星野も高星も、こみ上げる感情を抑えられないくらいの様子。星野は「とにかく嬉しいです。このレースで勝つことができて、本当に嬉しい」と喜びの大きさを強調し、「完璧な作戦を考えてくれたチームのみんなに、ありがとうと言いたいです。今回はすべての歯車が噛み合って、優勝することができました」と語った。

高星も「第3戦のタイで勝つことができたのですが、その後は予選Q1も突破できないような状況が続いていました。チャンピオン争いは今日で決まってしまいましたが、今シーズン2勝目を挙げることができ、本当に嬉しく思います」との旨をコメント。ドライバーとチームにとって、まさに溜飲を下げる格好の2勝目だった。

#3 GT-Rに抜かれた#2 エヴォーラは、のちにタイヤバーストに見舞われて無念の結末(GT500のマシンに周回遅れにされた際に軽微な接触があった可能性があり、それが原因かもしれない。最終結果21位)。そしてこの段階で2位に上がったのが、予選14位、74kgもの酷量トップハンデを積んで走っていた#10 GAINER TANAX GT-R(A.クート&千代勝正/ダンロップ=DL)だった。

重くてもなんのその、という驚異的な#10 GT-Rの走りは今回も健在。#10 GT-Rは2位でチェッカーを受け、今季4度目の表彰台フィニッシュを飾った。2勝、2位2回、全戦7位以上という安定した成績は、ウエイトハンデ制のSUPER GTでは驚愕と評せるレベルである。GAINERチームとダンロップ、そしてドライバーたちの力が最高に高まり合った結果としての、タイトルレース独走だった。GT300クラスでの日産GT-R勢1-2フィニッシュは今季3度目、GT500との兄弟制覇も今季3度目で、ダブル1-2は今季2度目。

今大会の結果、最終戦を残して#10 GT-Rのチーム部門タイトル獲得が決定するとともに、クートのドライバーズタイトル獲得も“確定”した。今季の#10 GT-Rは、千代が欧州のブランパン耐久シリーズにも参戦(GT-Rでドライバーズタイトル獲得)している関係で、クート、千代、富田竜一郎による変則トリオ体制でシーズンに臨んでおり、今大会終了時点でクートから20点差の千代には、厳密に言うとドライバーズタイトル獲得の数字的な可能性が残っているため、ここで完全な決定とはならないのだが、確定という表現で間違いないだろう(仮に最終戦をクートが欠場し、千代が#10 GT-Rで優勝した場合は同点、優勝回数で千代が上まわる)。

レース直後、TV放映&場内実況のマイクを向けられたクートは「We are champion」と答えているが、特に“We are”の部分を強めて話していたのが印象的だった。今季ドライバーズタイトルはクートの単独戴冠というかたちにはなるが、それはチームスタッフはもちろん、千代、富田、そして5年前に残念ながら幼くして病死した息子さん(アフォンソ・クートくん)も含めて、みんなで獲ったタイトルなのだ。その旨を直接語る前に、“We are”にもそれを込めたクート。皆に感謝する彼の気持ちがよく伝わってくる一幕であった。

GT300クラスの決勝3~6位は以下の通り。

3位 #7 Studie BMW Z4(J.ミューラー&荒聖治/YH)。
4位 #77 ケーズフロンティア Direction 458(横溝直輝&峰尾恭輔/YH)
5位 #21 Audi R8 LMS ultra(R.ライアン&藤井誠暢/YH)
6位 #55 ARTA CR-Z GT(高木真一&小林崇志/ブリヂストン=BS)

前戦終了時点の実質ドライバーズランク2番手で、予選2位だった#31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀&中山雄一/BS)はピットスタートとなるなど、この日は順調なレース運びができず、最終的に13位だった。

最終戦はツインリンクもてぎ(栃木県)が舞台、2週間後の11月14~15日の開催となる。今度は原則ノーハンデ、タイトル争いも考慮しなくていい状況で、どんな戦い模様が繰り広げられるのか。注目したい。

《遠藤俊幸》

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