【グッドデザイン15】大賞はWHILLのパーソナルモビリティ「Model A」に決定

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Model Aと杉江代表
Model Aと杉江代表 全 5 枚 拡大写真

日本デザイン振興会は2015年度のグッドデザイン大賞をWHILLのパーソナルモビリティ『Model A』に決定し、11月4日に六本木のザ・リッツ・カールトン東京で受賞記者会見を開催した。

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グッドデザイン大賞は時代性、提案性、審美性、象徴性といった観点に基づいて評価し、グッドデザイン賞を獲得したものの中から1件が選ばれる。日本の「デザイン・オブ・ザ・イヤー」に相当するものといえるだろう。

選考課程はまず、グッドデザイン賞を獲得したものから、特に優れたものを「ベスト100」に選出。さらにこの中から審査委員会が大賞候補を選び、最終的に審査員、受賞者、受賞作品展「グッドデザインエキシビジョン」一般来場者の3者による投票で、もっとも得票数が多かったものが大賞となる。

今回の大賞候補は8点あったが、WHILL(ウィル)のModel Aは合計で2875票を獲得。次点はexiii(エクシー)の電動義手『HACKberry』で2080票。その他、トヨタ『ミライ』を含む6点の候補は1000票に届かず、Model Aの大賞受賞が確定した。

注目点は、Model Aが「電動車椅子」ではなく「パーソナルモビリティ」と表現されていることだ。WHILLの杉江理代表は記者会見で「WHILLはすべての人の移動を楽しくスマートにするというミッションを掲げ、”歩道の移動”について考えてゆく会社です。会社設立から約3年半、Model Aの開発にはいろいろな方が関わってくれました。だから皆と喜びを分かち合いたい」と述べている。

審査委員長の永井一史氏は「現代はデザインを評価する尺度が多様化している。審査員たちには、いろいろな側面でデザインを捉えてほしいと言い続けてきた。大賞候補はどれも、さまざまな視点で素晴らしいデザインだということ」とした上で、Model Aのポイントは「車椅子ユーザーになにかをしてあげたいという気持ちから事業を立ち上げ、製品を世界に届けるというところまで手がけている」ということだったという。「デザインが新しい時代に突入したことを感じた」とのこと。

また審査副委員長の柴田文江氏は「今年度は小さな応募者に光り輝くものがあった。小さいながらもアイデアと意思と実現性を持った素晴らしいプロダクトが、これからのデザインの方向性を示し、勇気を与えてくれた」と述べる。そのなかでもModel Aは「車椅子というよりも、自分で乗ってみたいと思えるもの。楽しく移動できる乗り物として実現されている」という点を高く評価したという。

なお今後のWHILLの事業展開について杉江代表に尋ねると、ただ「楽しみにしていてください」と笑うのみ。たしかに現在はModel Aの販売に注力すべき時期だろうが、しかし新しい「乗り物」のアイデアもすでに存在しているように感じられた。車椅子ともシニアカーとも異なる、新しい「歩行者とともにある乗り物」のさらなる登場に期待したい。

《古庄 速人》

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