スズキ社長、赤字の二輪事業「GSX-Rを柱に立て直しを図る」
モーターサイクル
企業動向

この5年間の業績を見ても、2014年3月期を除いて、すべて赤字決算。その14年3月期も営業利益はたったの1億円。ホンダが10.8%の営業利益率を誇っているのとは対照的だ。
これには鈴木俊宏社長も頭を痛めており、「ブランドがぶれているところがあり、主力ブランドが明確になっていない。もう一度はっきりさせていく必要がある。『GSX-R』を柱にブランドをしっかりつくり上げていき、そのバリエーションを増やしていく」と話す。
『GSX-R』シリーズは1985年に初代のナナハンが発売されてから今年で30周年を迎える。今年のMotoGPでは、初代を模した青と白の「30周年記念カラー」で参戦した。ファンの多いバイクだけに、どんなバリエーションが出てくるのか。スズキの二輪事業が赤字体質から脱却するには、GSX-Rの動向がカギを握りそうだ。
《山田清志》