札幌市電ループ化、12月20日に開業…40年ぶり駅前通走る

鉄道 行政
駅前通の歩道寄りに軌道が敷設される新線のイメージ。12月20日に開業することが決まった。
駅前通の歩道寄りに軌道が敷設される新線のイメージ。12月20日に開業することが決まった。 全 2 枚 拡大写真

札幌市の秋元克広市長は11月5日、西4丁目~すすきの間(中央区)0.4kmを札幌駅前通経由で結ぶ札幌市電の新線を12月20日に開業すると発表した。市電ループ化事業の一環。既存路線の西4丁目~中央図書館前~すすきの間8.4kmと接続し、環状線化を図る。

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札幌市電は同市の交通局が運営する路面電車。かつては市街中心部から東西南北に延びる路線網を構築していた。地下鉄や路線バスの整備に伴い、1971年から1974年にかけて順次廃止され、現在は南部の西4丁目~中央図書館前~すすきの間8.4kmのみ残っている。

その後、札幌市は1998年頃から市電の延伸を検討。2013年から市電のループ化事業に着手し、今年に入ってからは軌道敷設工事が本格化していた。新線が整備された駅前通は1973年まで路面電車が運行されており、実質的には約40年ぶりの復活だ。新線区間は複線の軌道を駅前通の歩道側に設置。中間には狸小路停留場を新設し、歩道から電車に直接乗り降りできるようにする。

開業前日の12月19日には、地域や沿線施設などとの連携による開業記念式典が行われる予定。式典終了後に西4丁目停留場から新線区間を往復する試乗車が運行される。秋元市長は今回のループ化について「都心の回遊性が高まることで、駅前通の魅力が向上し、より多くの方に街歩きを気軽に楽しんでいただきたい」としている。

《草町義和》

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