【トヨタ プリウス 新型】現行モデルとの比較試乗で分かったこと

自動車 ニューモデル 新型車
新型 プリウス プロトタイプ(左)と現行 プリウス(右)
新型 プリウス プロトタイプ(左)と現行 プリウス(右) 全 8 枚 拡大写真

トヨタ自動車はこのほど、富士スピードウェイで新型『プリウス』プロトタイプの試乗取材会を開いた。試乗は現行モデルと新型を必ずセットで乗り、徹底比較するという方式だった。

コースはワインディングロードをイメージしたショートサーキット(約1km)と、市街地走行を試すことのできる1周約5kmの構内路であり、いずれも十分に試乗できた。4代目となる新型は、歴代プリウスのポイントであった燃費性能の更なる向上だけでなく「走る楽しさや乗り心地を徹底追求した」(開発責任者の豊島浩二・製品企画本部チーフエンジニア)というだけあって、3代目との違いは明瞭だった。

静粛性やコーナリング時の挙動の安定性、中速域からのもたつきのない加速、さらにスムーズでしっかり感のあるブレーキングなどが印象的だ。構内路には市街地のようにマンホールが相当あったので、あえてこれらを踏んでみると段差からのショックや騒音の大幅な低減も確認できる。

こうした改善は、全高を20mm低くするなどで重心高を約20mm下げたことや、初適用となった新開発手法「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」による約60%のボディー剛性の向上が寄与している。

さらに挙動の安定や乗り心地は、リヤサスペンションに高級車では常道であるダブルウィッシュボーン式を採用したことも大きい。ヒップポイントを現行車より59mm下げていることもあって前方視界が気掛かりだったが、ボンネット後端の高さを62mm下げたことなどにより、むしろ広い視界を確保している。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る