富士通など、AR技術を活用した造船生産支援システムを開発

船舶 企業動向
配管位置、配管方法を確認している様子
配管位置、配管方法を確認している様子 全 4 枚 拡大写真

海上技術安全研究所は、富士通、富士通システムズ・ウエストと共同で、AR技術を適用した造船生産支援システムのプロトタイプを開発した。

システムは、海上技術安全研究所の造船支援システムに関する研究の蓄積と、富士通のAR技術により、現場業務を支援するシステム「マニュファクチャリング・インダストリ・ソリューション・プレミア・メンテナス・ビューワV2」を活用して開発した。

開発したシステムは、タンカーなどの大型船舶の建造で必要となる、何万本もの管を現場で組み合わせて取り付ける配管取付け作業の技能者育成と、生産性向上を目的に開発した。

管ごとに付けられたARマーカーにスマートデバイスをかざすと、その管の配管図面と配管3Dモデル、管符号などを表示し、配管取付け作業を支援する。また、管ごとに、配管取付けを行った技能者名、作業終了日時、技能者からの申し送り情報を入力する画面も重畳表示されるため、配管取付け作業後、その場で、これらの情報を入力できる。

また、入力された情報を一元管理するため、建造船全体や、管ごとの作業進捗状況をガントチャートで可視化する。

海上技術安全研究所は今後、このシステムを活用した実証実験に参加する造船会社を募集、実用化に向け、造船会社での試行運用を実施する。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  4. V8エンジン搭載のレクサスセダン『IS500』がクライマックス! 950万円の特別仕様を発売
  5. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る