【官能カーオーディオ!】車内で“スマホ”を聴く方法、最新事情パート4…“ハイエンド・カーオーディオ”編

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本格的なハイエンド・カーオーディオを楽しもうとするなら、“カーオーディオ・プロショップ”に行ってみよう。デモカーのサウンドを聴くだけでも面白い。
本格的なハイエンド・カーオーディオを楽しもうとするなら、“カーオーディオ・プロショップ”に行ってみよう。デモカーのサウンドを聴くだけでも面白い。 全 3 枚 拡大写真

車内でスマホの音楽を聴く方法について、その最新事情を解説してきたが、最終回となる今回は、スマホを“超”高音質で楽しむ方法をご紹介する。どのような方法かというと、ずばり、「ハイエンド・カーオーディオシステムに組み込む」というものだ。

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ここでいう“ハイエンド・カーオーディオ”とは、極限的な高級システム、という意味ではなく、“本格カーオーディオ”全般を指す。使用するユニットは必ずしも超高級品でなくとも、エントリーグレードの製品でもOKだ。しかし、「ソースユニット、DSP、パワーアンプ、スピーカー、サブウーファーと、本格ユニットすべてを導入するシステム」とご理解いただきたい。

実を言うと、スマホはすでに、ハイエンド・カーオーディオシステムに普通に組み込まれている。逆に言えば、スマホを持っているならば、ハイエンド・カーオーディオを始められる、ということでもある。スマホのデータ容量が大きくなり、非圧縮の重たい音楽データでもある程度の量を格納できるので、十二分にHi-Fiシステムにおいてのソースユニットとして機能するのである。

さらに言えば、通常のハイエンド・ソースユニットよりも、スマホのほうが優れている部分もある。それは「導入のしやすさ」。異形インパネを採用している車種ではソースユニットの交換がしづらく、また、純正ナビを取り外せない車種もある。しかしスマホならばインパネに組み込まなくて良いので、純正オーディオと並列させる形でハイエンド・システムを構築させやすい。

さて、スマホを核とするハイエンド・カーオーディオとは、どのような成り立ちなのだろうか。ざっくりとした構成は以下のとおりだ。まずはスマホの音楽データをデジタルのまま抽出し、それを“DSP”(デジタル・シグナル・プロセッサー)に伝送。そこで信号をデジタルのまま制御し、その後、アナログ信号に変換。それを外部パワーアンプに送り込み、信号を増幅してスピーカーに伝送する、という具合だ。

ポイントは“DSP”。現在のハイエンド・カーオーディオでは、この“DSP”が非常に大きな役割を担っている。これがどのような仕事をしているかと言うと…。

ところで、ハイエンド・カーオーディオでは今、“マルチアンプシステム”というスタイルが主流。「1つのスピーカーに対して、パワーアンプの1chずつをあてがう」というものだ。こうすることで、1つ1つのスピーカーを個別にコントロールすることが可能となる。

1つ1つのスピーカーを個別にコントロールする狙いは以下のとおり。カーオーディオでは、座席が左右どちらかに寄っているために、左右のスピーカーから等距離の場所にリスニングポジションを取れない。この状態はステレオの理屈から言うと、非常によろしくない。正しいステレオイメージを感じ取ることができないのだ。これに対処しようとするのが、“マルチアンプシステム”なのだ。

具体的には以下のようなことが行われる。近くにあるスピーカーが発する音に遅延をかける。こうして、すべてのスピーカーから発せられる音が同じタイミングでリスナーに届くようにするのである。このような制御を行うのが“DSP”であり、それを機能させるための様式が、“マルチアンプシステム”、というわけなのだ。

さて、スマホをハイエンド・カーオーディオに組み込むときのポイントとなるのは、「DSPとどうやって連結させるか」だ。デジタル信号を伝送するケーブルタイプはいくつかあり、スマホからの出力を、DSPの入力部分の仕様にそぐう形態に変換する必要がある。それを可能とするユニットが、“D/Dコンバーター”だ。

ちなみに、現在カーオーディオ専用に作られた“D/Dコンバーター”は、写真で紹介している以下の製品のみしか存在していない。『オーディオテクニカ・AT-HRD5』(税抜価格:7万円)である。

ところで同機は、ポータブル・ハイレゾプレーヤーをカーオーディオに組み込むためのユニットでもある。ポータブル・ハイレゾプレーヤーも、スマホと同様のやり方で、ハイエンド・カーオーディオシステムに組み込めるのだ。さらに同機は、内部に優秀な“デジタル・アナログ・コンバーター”も備えている。同機内で、デジタル信号を高品位にアナログ信号に変換可能なのだ。アナログに変換した信号をステレオピンプラグケーブルで出力し、AV一体型ナビの“AUX”端子につなぐこともできる。つまり、ハイエンド・カーオーディオのみならず、“AUX”端子を備えたカーオーディオと、スマホ/ハイレゾプレーヤーとの橋渡しも行えるのである。

なお、スマホをハイエンド・カーオーディオに組み込むときの重要な要素が、もう1つある。それは、“カーオーディオ・プロショップ”。

快適にハイエンド・カーオーディオを楽しむためには、取り付けとサウンドチューニングを的確に行う必要がある。例えばスピーカー。カーオーディオのスピーカーは、製品の状態ではまだ半完成品だ。ドアに取り付けて初めてスピーカーとしての体裁を成す。しかもただ取り付けただけではだめで、音響的なコンディションを整えながら行う必要がある。それを確実に行えるのが、“カーオーディオ・プロショップ”なのだ。

“プロショップ”と言うと敷居が高く感じられるかもしれない。また、ハイエンド・カーオーディオという言葉にも、近寄りがたいイメージを抱かれたかもしれない。しかし、冒頭にも書いたように、必ずしも超高級品を使わなければならないという世界ではない。取り付けにおいてもライトなメニューも用意されている。本格的なカーオーディオにご興味があれば、ぜひ1度、お近くの“カーオーディオ・プロショップ”を訪れてほしい。新しい発見があるはずだ。

4回にわたって展開してきた当特集だが、いかがだっただろうか。スマホはカーオーディオのソースユニットとして、至って便利なアイテムである。ご自分のカーオーディオの状況に合わせてベストな方法で取り入れていただきたい。または、よりベストな方法で取り入れるために、AV一体型ナビ、もしくはカーオーディオメインユニットを買い換えるのもアリだ。さらにはハイエンド・カーオーディオにトライするのも良いだろう。

より良い音で、より快適な方法で、スマホ内の音楽を車内で楽しみ尽くそう。そうすることでドライブは、今よりもっと楽しくなるはずだ。

《太田祥三》

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