【ストラーダ 美優Navi RX02】ブルーレイ内蔵、VICS WIDE対応の上級モデル新機種が登場

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CN-RX02WD。運転席側ダッシュボード奥にあるのはフロントインフォディスプレイのDF-100D
CN-RX02WD。運転席側ダッシュボード奥にあるのはフロントインフォディスプレイのDF-100D 全 14 枚 拡大写真

パナソニックのAVナビゲーション「ストラーダ 美優Navi」のハイエンド最新モデル「RX02」(CN-RX02WD/RX02D)シリーズがこの秋登場した。従来モデル「RX01」シリーズは、市販ナビとしては日本で初めてブルーレイ(Blu-ray)ディスクプレイヤーを内蔵し、2DIN(+α)のコンパクトな汎用サイズを実現しながら美しい映像表現を実現したことで話題を博したことは記憶に新しい。

2015年秋モデルとして登場したRX02シリーズは、好評だったRX01シリーズの基本構造をキャリーオーバーしながら、機能面・音響面でさらなる改良を加えたもの。新しく追加された機能と注目のポイントをピックアップしていこう。

◆市販ナビではパナソニック一択、の「ブルーレイ内蔵」

まず映像面。こちらはやはりRX01から引き継いだブルーレイ再生機能が目玉だろう。今もって市販ナビでブルーレイドライブを内蔵しているのではパナソニックのみ。パナソニックが自社開発した車載専用のブルーレイディスクプレイヤーを搭載しており、ホーム分野だけでなく自動車用途にもパーツを製造しているノウハウを活かして、高い信頼性を実現しスピーディな読み出しも可能となっている。

ブルーレイの特徴は高画質ももちろんだが、長時間再生にも対応していること。4.7GBのDVDに対して5倍以上の25GBという大容量を実現しており、録画可能時間は約10時間50分。帰省や行楽などのロングドライブでも、1枚のディスクを持っていけば十分に事足りるケースが大部分だろう。パナソニックでは別売りオプションとして、後部座席用のカメラ付きWSVGAモニター「RMC-900D」もラインナップしており、リアシートに乗せた子どもやペットの様子をナビ画面上で確認しながら、リアモニターではブルーレイ映像を再生させるといったこともできる。

音響面ではハードウェア面で改良が加えられた。音質の要となるD/Aコンバータにはバーブラウンブランドを引き続き採用し、「ストラーダコンデンサ」を5年ぶりに刷新して、メリハリのあるキレの良さと立ち上がりのスピード感を追求。パワーアンプにはMOSFET構造を持つSTマイクロ製を、DSP(Digitai Signal Processor)には24ビット浮動小数点演算能力を持つAKM製を採用していることに加えて、RX02では新しいマスタークロック用水晶振動子も搭載した。

サウンド再生モード「音の匠」は「匠(TAKUMI)」「極(KIWAMI)」「和(NAGOMI)」の3モードを引き続き踏襲。なおBDオーディオ規格(192kHz/24bit・96kHz/24bit)のハイレゾ音源については、48kHz/20bitにダウンコンバート再生で対応している。

◆VICS WIDE標準対応でビーコン不要で渋滞回避

ナビ機能面でのトピックは「VICS WIDE」への対応だ。VICS WIDEとは、従来のFM VICSを進化させた、新しい交通情報提供の仕組み。伝送容量が従来の約2倍に拡大され、よりきめ細かな渋滞情報の提供が可能になっただけでなく、ナビ側にビーコンユニットを追加しなくても渋滞回避機能が利用できるようになった。ストラーダでは、従来ビーコンユニットを追加したときに利用できる「スイテルート案内」という渋滞回避機能があるが、VICS WIDEに標準対応したRX02シリーズでは、ビーコン不要でこのスイテルート案内が使えるようになっている。また、渋滞を避けたルートの新旧を比較・選択ができたり、交差点のレーン別に渋滞状況を色分け表示するというオリジナルの機能も追加されており、使い勝手は大幅に向上した。

おなじみのカスタマイズ機能「ストラーダチューン」もVICS WIDE対応に伴って刷新されている。渋滞回避の度合いや規制情報・駐車場表示の有無などを一画面内でカンタンに設定できるようになっている。台風や大雪など、地震を除く特別警報が発令された際に、ナビ画面上で割り込み表示したり、豪雨エリアをマップ上に表示させるなど、VICS WIDEで新たに追加された災害対応ももちろんRX02シリーズで利用可能だ。

◆安心運転サポートでドライバーの不注意を最小限に

従来モデル、RX01シリーズのもうひとつの特徴でもあった「安心運転サポート」機能もRX02シリーズではさらにブラッシュアップされた。踏切や急カーブ進入、制限速度に一時停止などの道路標識情報を音声と画面上でアラートするもので、情報収録都市は日本全国1016市町村にまで拡大し、有料道路の速度表示にも新たに対応している。これらのアラート設定はストラーダチューンからも設定できる。また別売オプションのフロントインフォディスプレイ「DF-100D」と組み合わせることで、運転の視界内にアラートを表示させることもでき、安全運転をしっかりサポートしてくれる。

また、RX02シリーズは別売オプションのドライブレコーダー「DR01D」との連携も可能。高画質モードでは、1280×720ピクセルのハイビジョン映像を収録でき、ナビ画面から再生操作ができる。基本はナビの起動中は常に録画する「常時録画」、ナビ画面の操作により録画をおこなう「手動録画」、そして急発進や急ブレーキを加速度センサーが検知すると自動で録画する「イベント録画」という3つのモードを備え、それぞれ再生時にはどの録画モードで収録された映像かがアイコンで示される。記録媒体はmicroSDHCメモリーカード(最大32GB)で、H.264のMP4ファイルとして保存されるので、PCにコピーしての再生も可能だ。

カスタマイズ機能のストラーダチューンについてはVICS WIDEの項目でも触れたが、VICS以外のルート/ガイダンス/マップといったナビまわりもタブで切り替えてきめ細かな設定がカンタンにできる。カスタマイズした項目は2ユーザーまで登録が可能だ。

RX01で新採用された新マップはRX02にも引き継がれた。3Dランドマーク表示やジャンクションビューなどのリアル感の高い描画は、スマホナビやポータブルナビにはないAVナビゲーション本格機ならではの特徴だ。なおパナソニックでは、3年間で1回の全地図更新、3年間無制限の部分更新を無償で提供。長く使える安心感もきちんと担保している。

2015年秋の新モデルRX02シリーズは、ハードウェアや地図まわりを含めたフルモデルチェンジを果たした従来機RX01シリーズの正常進化版とも言える内容となっている。パナソニックとしては、市販ナビ唯一のブルーレイ内蔵を初めとして、音質面の向上やVICS WIDE対応、ストラーダチューンの刷新など改良点を訴求して冬商戦に臨む構えだ。

《レスポンス編集部》

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