【カーオーディオ逸品名鑑】プレミアム・カーオーディオブランド BEWITH の名機…AUDIO REGULATOR 編

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BEWITH・V-50
BEWITH・V-50 全 7 枚 拡大写真

独自性の高い製品を次々と世に送り出してきた、国産ハイエンド・カーオーディオブランド『BEWITH』。同社のそれぞれの製品の利点や開発背景をご紹介しながら、カーオーディオの奥深さにも迫っている。今回は、“オーディオ・レギュレーター”をクローズアップする。

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まずは、“オーディオ・レギュレーター”とは何か、から解説していきたい。日本語で言い換えると、「安定化電源」である。パワーアンプやDSP(デジタルシグナルプロセッサー)に送る電源を、整え、安定化させるためのユニットである。

ホームオーディオ、カーオーディオ問わず、電源が音にとって重要であることはよく言われることだ。各オーディオユニットは、音楽信号を正確に制御すべく、または正確に増幅すべく緻密な回路設計がなされているが、それは正しく電源が供給されることが前提だ。安定的な電源供給ありき、なのである。

ところがクルマでは、ワイパーを動かしたり、エアコンを入れたりなど、電装品を使うことで電圧降下が日常的に起こり得る。また、音楽を聴いている中でも瞬間的な電圧降下が頻繁に起こる。大きめの音量で聴いているときに大きな低音が入力されると、一気に大電流が流れ、瞬間的な電圧降下が引き起こされる。つまり現実的には、オーディオユニットに安定的に電源が供給されることなど望むべくもない…。

さらに最近のクルマでは、省燃費のため電流センサーを装備し、走行中でも充電の必要がないと判断すればオルタネーターの発電を停止する車種が増えてきた。また、アイドリングストップ車では発進時のエンジン始動により急な電圧降下が起きる。オーディオユニットにとって、電源環境は厳しくなる一方だ。それに対処するためのユニットが、“オーディオ・レギュレーター”、というわけだ。

ノイズの問題もある。理想的な再生音を得るためにはノイズは大敵だ。音楽信号に含まれるノイズをいかにゼロに近づけられるか。これも各ユニット開発における重要なテーマの1つだ。ところが、オーディオユニットに供給される電源には、そもそもノイズが多々混入している。

クルマの電源は、オルタネーターで発電される段階からすでに、オルタネーター自体からノイズが発生している。さらには各電装品からもノイズが発生しがちだ。クルマの電源はひと続きで繋がっている。他の電装品から発生されるノイズも、オーディオユニットに簡単に混入してくる。ハイブリッド車や電気自動車では電圧降下は少ないものの、より多くの電子機器が搭載されているので、ノイズの発生源が多い。モーターで駆動しているときは、モーターからもノイズが発生する。

『BEWITH』の“オーディオ・レギュレーター”は、ノイズに対しても効力を発揮する。これを使えば、クリーンで安定した設定電圧の直流電源を瞬時に生成し、それをパワーアンプやプロセッサーに供給できる。

ところで“オーディオ・レギュレーター”を使うというこの方法論は、実に理に叶った方法論ではあるのだが、メーカー側からするととても手が掛かるやり方だ。電源対策のためだけの専用ユニットの開発に、コストと時間を割くのは簡単なことではないのだ。

しかし『BEWITH』は一貫してこれに取り組んできた。2002年6月に同社初となる製品、世界初のオール偏芯コーン方式による高級2ウェイスピーカーシステム「Confidence(コンフィデンス)」を発表した翌年の2003年2月には、同社第1号となるオーディオ・レギュレーター「Reference R-60A」をリリースしている。『BEWITH』はこのときに、パワーアンプ、そして2種類のスピーカー、そして2種類のサブウーファーを発表し、製品ラインナップを一気に拡充させたのだが、その段階ですでに、“オーディオ・レギュレーター”も用意してみせたのだ。

「Reference R-60A」は2007年の6月に2代目となる「Reference R-70A」へとモデルチェンジ。その約2年後の2009年2月には、「Accurate A-100A」へと進化する。

そして2012年には、「Accurate A-50A」が登場する。この製品にも、音響製品用の筐体素材として理想的な特性を持つオールマグネシウム合金を採用し、わずか650gという超軽量化を達成。小型で高効率な、新世代の“オーディオ・レギュレーター”として生まれ変わった。

さらに2014年2月には、「Accurate A-50A」は早々に「V-50」へと進化。前作同様、オールマグネシウム合金“MAGNEOLA”ボディを採用し、同時に新設計のハイスピードスイッチング&カレントセンシング回路と新世代SiCダイオードMUSES7001も搭載。電源のための専用ユニットに対しても最高の技術をフルに注入し、現時点での究極的な“安定化電源”を完成させた。

このように『BEWITH』は、他メーカーがおいそれと手を出さない部分に対しても、長きにわたって愚直に真摯な製品開発を続けてきた。シンプルに「音源そのままの音」を再生することだけを目指し、そのためには“オーディオ・レギュレーター”が必要だと考え続けている。

さて、カーオーディオの世界は、ローテクとハイテク、アナログとデジタルが絶妙に混ざり合う、深みのある世界だ。そしてそこから生み出されるものは、目に見えない、そして一瞬で消え去る“音”…。このはかない存在に対して、さまざまな英知が注入されているのである。この連載をお読みいただいて、そんなカーオーディオの世界に少しでも興味を持っていただけたならうれしいのだが…。

そして機会があればぜひ1度、ハイエンド・カーオーディオの音を体験していただきたいと思うのだが、いかがだろうか。カーオーディオの奥深さを感じ取れることは間違いない。『BEWITH』のHPに掲載の、お近くの販売特約店を訪ねれば、デモカーの音を聴くことができるはずだ。聴くだけでも、1つの経験として実りあるものになるに違いない。

【カーオーディオ逸品名鑑】プレミアム・カーオーディオブランド『BEWITH』の 一時代を築いた名機たち 04  AUDIO REGULATOR編

《太田祥三》

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