排ガス不正問題に関する費用を捻出するため、投資を抑制するフォルクスワーゲングループ。しかし、主力市場の中国への投資は、削減しない意向を示した。
これは11月20日、フォルクスワーゲングループが明らかにしたもの。同社は、「中国合弁事業に関しては、投資削減計画に含まない」と発表している。
フォルクスワーゲングループは、2016年の自動車部門への設備投資額を、当初計画のおよそ130億ユーロ(約1兆7000億円)から、およそ120億ユーロ(約1兆5700億円)へと、1割削減することを決定済み。
その一方、主力市場の中国に対しては、投資の削減は行わない。フォルクスワーゲングループによると、2016年の中国へのおよそ44億ユーロの投資計画に変更はないという。
フォルクスワーゲングループのマティアス・ミューラーCEOは、「絶対に必要な投資以外は、キャンセルまたは延期する」と語っている。