【ブリヂストン REGNO GRレジェーラ】軽もREGNOを履く時代…開発プロジェクトは2013年から

自動車 ビジネス 海外マーケット
レグノGRレジェーラ
レグノGRレジェーラ 全 12 枚 拡大写真

12月4日、ブリヂストンは軽自動車専用のプレミアムタイヤ「REGNO(レグノ)GRレジェーラ」を発表した。レグノといえば同社のフラッグシップブランドとして、高級車や輸入車などハイクラスな車専用というイメージがある。セダンや高級ミニバン用、コンパクトカーの設定は存在したが、ついにレグノブランドが軽自動車まで及ぶことになる。

ブリヂストンタイヤジャパン 消費財マーケティング本部長 長島淳二氏は、軽専用プレミアムタイヤ開発、市場投入の背景を次のように語る。

「軽自動車は、新車販売比率で41%、保有台数でも35%近くになり、自動車市場の中でもボリューム市場といえるものです。市場規模だけでなく、安全性、環境性能、走行性能、最新テクノロジーなど機能面でも高度化が進んでいます。市場拡大に伴いユーザーの指向性や意識も変わってきており、軽ユーザーでもタイヤの性能にこだわる層も増えています。そのようなユーザーの顧客満足度の向上のため、新しい価値を提供することに手応えを感じていました」。

同社の調査によれば、軽自動車の用途の中で旅行やドライブの比率が増え、軽ユーザーの約44%がセダン・ミニバン・SUVからの乗り換えだったという。加えて、すでに発売している「レグノGR XI(クロスアイ)」の販売も好調で、とくにコンパクトカーサイズの売り上げが伸びていることも、高級タイヤのダウンサイジングを決断させたようだ。

軽自動車向けプレミアムタイヤの構想自体は、「レグノGR XT」のころからあったといい、2013年にプロジェクトがスタートしている。しかし、レグノシリーズが標榜するグレートバランスを軽自動車用のサイズで実現するのはさまざまなハードルがあった。

ブリヂストンではマーケティング、開発、製造など6つの部門から精鋭6人を集め「チームレグノ」を組織した。軽自動車用の限られたサイズ、価格帯の中、静粛性、乗り心地、走行性能、燃費、耐磨耗性、ウェット特性を高い次元でバランスさせる取り組みを行い、ようやく市販のめどが立ったため、今回の発表となった。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る