【ブリヂストン REGNO GRレジェーラ】チームREGNOに聞く、開発で苦労した点は?

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チームレグノの6名
チームレグノの6名 全 12 枚 拡大写真

軽自動車ブームが叫ばれて久しいが、軽自動車専用の高機能タイヤというのはありそうでなかった。それは、サイズや価格帯など開発や商品化のハードルが高いからだ。とくに静粛性や走行性能などを追求するプレミアムタイヤとなれば、単に市場ニーズの問題以上に技術的な課題も多い。

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12月4日にブリヂストンが発表した「REGNO(レグノ) GRレジェーラ」は、軽自動車専用のプレミアムタイヤという課題に正面から取り組んだ。商品化のプランは2013年には始まっていたというが、ブリヂストンでは、関係する6つの部署から精鋭を集め「チームREGNO」を結成し、この問題に取り組んだという。

そのメンバーは、以下の6名(敬称略)。プレス発表会でのコメントとともに、ひとりずつに聞いた開発で苦労した点、難しかった点をあわせてお伝えする。

山本恭子(ブリヂストンタイヤジャパン 消費財マーケティング本部 消費財商品企画第1部)
「多様な軽自動車ユーザーのニーズを把握し、プレミアムタイヤのユーザーとなる人物像するための調査を行いました。そこから商品のコンセプトを設定し、どのように伝えれば、それを各部署がスペックに落とし込むことができるのか。これが一番苦労した点です」。

毛塚高通(ブリヂストンタイヤジャパン 技術サービス本部 消費財第1・業務技術サービス部)
「普段は技術的な視点でサービスを考えますが、レジェーラの開発では軽自動車の使い方に着目しました。全国のサービスマンと直接話をしたりもしました。改めて軽自動車の使われ方を認識しましたが、幸いにも商品コンセプトとも大きくずれなかったという手ごたえがありました」。

櫻井太郎(ブリヂストン PSタイヤ開発第5部 構造設計第1ユニット)
「企画やマーケティングからのコンセプトを設計に落とし込む作業、そして各開発部門との連携を担当していました。開発部隊とは『軽自動車専用とは?』と『軽だからといってグレードバランスを妥協しない』を合言葉に取り組んでいました。その中で、軽自動車特有の課題、問題の抽出を行い、ひとつずつを当社にしかできない技術によって潰していく作業。これがやはり大変でしたが、納得のできる製品になったと思っています」。

林信太郎(ブリジストン イノベーション本部 デザイン室)
「タイヤのデザインは、路面に設置するトレッドパターンの形状や構造という機能的な面に加え、商品としてコンセプトを伝えるアイコンとしての機能もあります。今回、機能面では開発部との連携で必要な構造やパターンがサイプ基調となりましたが、軽自動車専用ということでゼロから設計しているもので、従来のレグノシリーズとは異なるパターン基調です。苦労したのは、チャンファリングなど独特な構造の中でいかにレグノらしさをだせるか、という点です」。

岩本敬匠(ブリヂストン 実車試験部 実車試験第3ユニット)
「レジェーラの開発において、実車でのテストドライビングを主に担当しました。テストコースや高速道路での性能評価、最終性能の判断の中で、軽自動車用にどこまで性能を求めるか、またどこまでクオリティが出せるのか、不安や迷いもありましたが、最終的には高速時のレーンチェンジ、横風、轍での安定性などこれまでにないタイヤに仕上がっていると思います」。

岡崎卓也(ブリヂストン 量産設計部 先行量産設計ユニット)
「量産設計部は、開発されたタイヤの生産技術の開発、製造ラインをどのようにつくるか、を担当します。レジェーラは海外向けタイヤの製造ライン技術を応用するなどして国内工場にラインをつくりました。苦労した点は、立体構造を持つ3D M字サイプの型からタイヤをきれいに抜く技術です」。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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