【フォード フォーカス 試乗】新パワートレーンに加え、軽快なフットワークにも磨き…松下宏

試乗記 輸入車
フォード フォーカス
フォード フォーカス 全 15 枚 拡大写真

『フォーカス』がマイナーチェンジでフロント回りのデザインを変更するとともに、新しいパワートレーンを搭載してきた。

【画像全15枚】

新エンジンは1.5リットルのターボ仕様で、フォードがEcoBoostと呼ぶダウンサイジング直噴ターボである。動力性能は132kW/240Nmを発生する。

動力性能の数値はこのクラスのエンジンとして際立ったものではないが、従来のモデルに比べて向上が図られるとともに、トランスミッションもデュアルクラッチから6速ATに変更された。パドルシフトも備えることで、操作性とシフトフィールは大きく向上している。

エンジンの吹き上がりは軽快で、ターボ付きとは思えないような感覚だ。それでいてトルク感は正にターボエンジンのもので、低速域から力強さを発揮する。

フォーカスはこのクラスのクルマとしては車両重量がちょっと重くて1420kgもある。なので、走りは俊敏といえるほどの元気の良さではないのだが、アクセルレスポンスや足回りの味付けなどを含めた全体的なフィールは十分にスポーティなものだ。

中でも足回りはこれまでもフォーカスが優位点としてきた部分であり、今回はトルクベクタリングに加えてトランジショナル・スタビリティ・コントロールと呼ぶ技術を採用することで、操縦安定性のレベルを一段と高めている。

改良によって手ごたえとダイレクト感を高めたステアリングの操舵感覚もなかなか好ましいもので、これも全体的な走りのフィールに貢献している。

価格はベースグレードの「スポーツエコブースト」が309万円で、試乗した「スポーツ+ エコブースト」が349万円の設定。競合車のVW『ゴルフ』に比べると表面的にはやや高めの設定ながら、装備の中身なども含めて比較すると、実質的には互角に近い印象だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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