米運輸省、クライスラー に罰金7000万ドル…安全報告を怠る

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FCA USの米本社
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米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)は12月10日、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)US(旧クライスラーグループ)に対して、7000万ドルの罰金を科すと発表した。

今回の罰金は、FCA USが米国の法律で定められている安全報告を怠ったのが理由。この報告書は、「Early Warning Report」と呼ばれる。

Early Warning Reportは、米国市場に進出している全ての自動車メーカーに、2000年から報告を義務づけ。死傷者数や顧客からの不具合のクレーム、安全性に関する問題などを報告させることで、当局がリコール(回収・無償修理)を迅速に行う狙いがある。FCA US は、死傷者数の数に報告漏れがあった。

今回の発表により、FCA USに科せられる罰金の総額は、1 億7500万ドルに拡大。そのうち、1億4000万ドルは直ちに支払いを求め、残りの3500万ドルは、法令順守の姿勢が見られなかった場合、科せられる。

米国運輸省のアンソニー・フォックス長官は、「FCA や他の自動車メーカーには、安全性に対する取り組みをいっそう強化することを求めたい」と述べている。

《森脇稔》

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