ヤマハ柳社長「2007年よりも力は上がっているという評価をして良い」

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ヤマハ発動機 柳弘之 社長
ヤマハ発動機 柳弘之 社長 全 4 枚 拡大写真

ヤマハ発動機は12月15日、2018年に連結売上高2兆円、同営業利益1800億円を目指す新たな中期経営計画を発表した。これまでの過去最高収益となる2007年実績に対して売上高で14%、営業利益では42%上回る水準となる。

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現在の中期経営計画の最終年度となる2015年12月期予想は売上高1兆6500億円、営業利益は1250億円となっており、いずれも2007年実績には届かない見通し。

しかしヤマハ発動機の柳弘之社長は現中計の仕上がりについて「2007年よりも力は上がっているという評価をして良いと思う」との考えを示した。

というのも「2007年と現在では為替が違う。ユーロは当時の方がまだ円安。それに新興国通貨がアジア通貨危機を超えていることを合算すると、おそらく今の方が収益力は上がっている」からだ。

その背景にあるものとして柳社長は「コストダウンを一所懸命やってそれが定着してきた。また開発費をかけずに高価格帯の商品を造れるようになったことが大きい」と分析した。

2016年から始まる新中計では二輪車やマリンといった既存事業の収益力をさらに高める一方で、四輪車やロボティクスなど成長戦略分野に研究開発投資を配分することで、過去最高収益の大幅な更新を見込むとしている。

《小松哲也》

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