まばたきする間に20~30回トルク配分を計算…マツダ i-ACTIV AWDの認知・判断・操作技術

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マツダ i-ACTIV AWD を試乗体験
マツダ i-ACTIV AWD を試乗体験 全 6 枚 拡大写真

マツダは、報道陣向けにマツダの四輪駆動システム「i-ACTIV AWD」の技術説明会を実施。北海道剣淵町にある同社試験場では、雪道を滑らずに歩くために人がおこなっている「認知」「判断」「操作」をi-ACTIV AWDが肩代わりする、というコンセプトについての説明が行われた。

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雪道を歩く際、人は路面を目で見たり(認知)、どれぐらい滑りそうか考え(判断)、滑らないために歩幅を小さくしたりなど歩き方を変える(操作)。しかし雪道に慣れた人でも、クルマの運転でこの3つを行うのは難しい。

そこで、i-ACTIV AWDは、様々なセンサー信号から路面状態、ドライバーの意図、車両状態を認知する。従来から取得するアクセルやエンジンからの信号に加え、外気温やワイパー、ステアリングからのトルクなど27の要素を認知し、まるで人が足の裏で滑りやすさを確かめるように、クルマが様々な情報を読みとる。

そしてセンサー信号から得られた情報を元に、最適な後輪トルク配分を一秒間に200回計算、伝達する。

「人間のまばたきは0.1秒から0.15秒と言いますので、一度のまばたきの間に20~30回トルク配分を計算していることになります」というのは、ドライブトレイン開発部、アシスタントマネージャーの八木康氏。30km/hで走行した場合、一秒で8.3m進むので、およそ4cm毎にトルク配分を計算していることになる。これだけ頻繁に最適なトルクを認識、伝達することにより、過去のAWDシステムでは実現できなかった理想のトルク配分が可能になった。

また、操作の面では、常に小さなの駆動力を後輪に掛けて、駆動系クリアランスの遊びをゼロにしている。瞬時に狙いのトルクに移行させるためだ。

「これを例えると、濡れたタオルです」と言うと、本当に濡れたタオルを取り出す八木氏。「これを絞ろうと思っても、広がった状態からではたくさんねじらないと水が出てきません」と言い、タオルをたくさんねじることにより、やっと水が落ち始める。事前に水が出ない程度にねじっておくことで、いざ絞りたい時(トルクを出したい時)にすぐに水を出す(トルクを出す)ことが可能になるということだ。

八木氏は最後に燃費性能にも言及。「4WD車の燃費がクルマ選びの障壁にならないことが重要」とし、必要な時に必要最小限のトルクを後輪に伝達することで、エネルギー損失を最小化。すでに2WDと大差ない燃費水準に達していること、2WDの実用燃費を超えることを目標としていることも明かした。

《関 航介》

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