【サウンドチューニング・マニュアル】イコライザー編パート3…トーンコントロールの使い方

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“サウンドチューニング”のすべてをお伝えしようと試みている当連載。今月は「イコライザー」について解説している。前回までは、その目的や成り立ちについて述べてきたが、今週からは使い方のコツをご紹介していく。当記事を参考に、ぜひご自身でもお試しを。

今回は、もっとも簡易なタイプの「イコライザー」である、「トーンコントロール」の操作方法について解説していこうと思う。

「トーンコントロール」には2タイプがある。“バス”と“トレブル”の2バンドタイプ、もしくは“バス”、“ミッド”、“トレブル”の3バンドタイプのいずれかだ。で、これをどのように扱うべきなのかと言うと…。

まず、「トーンコントロール」は、“周波数特性の乱れを正す”という観点では使いづらい。先週も書いたように、人間の可聴帯域は20Hz~20kHz、音程でいうと10オクターブの広さがある。それを、2バンド、ないしは3バンドで詳細にコントロールすることは不可能だ。

しかし、1・音量調節時の補助ボリューム、2・味付け、としては結構使える。

「1」では2通りの使い方ができる。1つ目は、音量を下げたとき。人間の耳は、ボリュームが小さくなると高域と低域が聴こえにくくなる。そんなときには、“バス”と“トレブル”をそれぞれ少しずつ上げてみよう。バランスが改善されるはずだ。2つ目は音量を上げた時。音が大きいと高音が耳障りになることがある。そのときには“トレブル”を下げると、聴きやすくなる。

次は「2」について。好みや気分、そして曲調に応じて、低音を効かせたければ“バス”を上げ、全体をシャッキリとさせたかったら“トレブル”を上げる。シンプルに、気の向くまま操作しよう。

といいつつコツもある。“バス”も“トレブル”もフルブーストさせるのはあまりよろしくない。音色もバランスも崩れ、もともとの音からかけ離れていく。大音量時には特に、“トレブル”の上げすぎには注意したい。ツイーターとミッドウーファーが分かれている、いわゆる「セパレートスピーカー」の場合、ツイーターを破損させてしまう心配があるからだ。

大音量で聴いているときは、高域が足りないと思ったら低域を下げる、というのも1つの手だ。逆に、低域が足りないと感じたら高域を下げてみよう。“引き算”の発想を持つことも大事だ。

「トーンコントロール」をいじることは、「イコライザー」操作の訓練にもなる。上げ下げすることで音がどのように変化するのか、その経験則を貯めることが、「サウンドチューニング」上達の早道となるのだ。積極的にいろいろと試してみよう。

さて次回は、バンド数が多いタイプの「イコライザー」操作の勘どころをお伝えする。

【サウンドチューニング・マニュアル】「イコライザー」編 Part.3 「トーンコントロール」の使い方

《太田祥三》

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