二輪車通行規制の見直し求め650件の要望書を警察へ...日本二輪車普及安全協会

自動車 社会 行政

日本二輪車普及安全協会(伊東孝紳会長)は、二輪車を対象とした通行規制の見直しを求める要望649件を、全国の事務所を通じて都道府県警察本部交通部に届ける。

11月26日には三澤禎人理事と櫻井学流通行推進部長が警察庁を訪れ、同協会に寄せられた要望の情報提供を行った。同協会は2001年から二輪車の通行規制に関する全国調査報告書をまとめている。二輪車の通行規制区間は全国で700か所以上あるという。

ホームページには全国の規制区間が地図上に表示され、「二輪車通行規制区間情報」として県別に対象車両、規制時間など一覧表で公開する。要望の多くはそこに寄せられたものだ。通行規制は主に事故防止のために定められるが、二輪車の通行規制では、その設置が疑問視される例も少なくない。

例えば、排気量50cc以下を対象とした通行規制では、案内表示に従って同じ道路をまっすぐ走り続けると、橋梁部分だけが通行禁止になる例や、30年以上前の暴走行為を封じ込めるための規制が、大型バイクだけ休日の夜間に設定されている例などだ。

そのため案内標識に従って走ると一部の排気量のバイクだけが違反に問われたり、繁華街にも関わらず許可を受けないと通行できない区間が生じる。

同協会は「形骸化している規制、危険が取り払われた区間について見直しを求める」(櫻井部長)と、訴える。規制の効果を測り、役割を終えた規制を廃止する仕組みが求められている。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  3. ホンダ『プレリュード』新型、ホームページで先行公開…発売は9月
  4. ホンダ『N-ONE e:』の価格を予想、280万円台からか…実質ガソリンモデル並み?
  5. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る