【GARMIN Edge 520J インプレ後編】サイクルトレーニング用途に“エッジ”を立てたミドルクラスサイコン

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好みによりステムに固定することも可能。ただ、この取り付けだと下向きのボタンがやや押しにくい。
好みによりステムに固定することも可能。ただ、この取り付けだと下向きのボタンがやや押しにくい。 全 13 枚 拡大写真

小型・高性能サイクルコンピュータの定番、GARMIN「Edge 500」シリーズに、新たなモデルが登場した。それが『Edge 520J』だ。大きく変わったのは外観だけでなく、機能・性能も進化を遂げている。インプレ後編では実際の使用感をレポートしたい。

【画像全13枚】

7個のボタンで快適操作が可能、大きなディスプレイは走行中でも見やすい

短期間ではあるが、実際に本機を使ってみた。使用する上では従来のEdgeシリーズと全く同じで、戸惑うことは何もない。もしGARMINのフィットネスデバイスを初めて使うのであれば、GARMINコネクトのアカウント取得、パソコンに専用ソフトのGARMINエクスプレスをインストールするか、スマートフォンに専用アプリのGARMINコネクトモバイルをインストールして、本機をGARMINコネクトに登録するといった操作が必要になる。本機に身長や体重などの自分の身体データを設定しておくことも忘れてはいけない。

実際に使ってみてまず感じたのは、これまでのどのEdgeシリーズよりも操作がやりやすいということ。本体下部にある2個のボタンが、ほかのEdgeシリーズでは正面にあるのに対して、本機は下側の側面にある。この配置だと本機をつかむようにして押せるので非常に押しやすい。従来の正面のボタンは、押そうとすると本体がクルッと動いてしまうことがあったが、本機ではそのようなことは皆無だ。ボタンはほかに本体左に3個、右に2個と、合計7個もある。タッチ機能は廃止されたが、このボタンによって操作性は非常に良好だ。

大きくなったディスプレイの視認性も高く、走行中でもデータを読み取りやすくなった。Edge 520Jとの比較だと縦方向に3mm大きくなったにすぎないのだが、実際の使い心地としてはもっと大きくなったのではないかと思うほど、格段に見やすい。これは解像度が高くなって文字のフォントがなめらかに表示されるようになったことや、本体正面がフラットにデザインされたことによる視覚的な効果が相乗的に影響しているようだ。

◆上位モデルとの違いは地図によるナビ機能、屋内トレーナーの操作も可能など本格トレーニング向け

Edgeはどのモデルも非常に多機能なので、ここまでに紹介していない機能も山ほどある。スマートフォンとペアリングして走行している場所をリアルタイムにアップロードするライブトラック機能や、メールの着信を本機のディスプレイとブザーで知らせてくれる通知機能、トレーニングの疲れの回復に必要な時間を教えてくれるリカバリーアドバイザー、過去の自分の記録と仮想的に競争できるバーチャルパートナーなどなど、非常に有用な機能が揃っている。

また、本機にパワーメーターを組み合わせると、自身の持久力の目安であるVO2Max(最大酸素摂取量)やFTP(機能的作業閾値)を測定したり、ペダリングの向上に役立つサイクリングダイナミクスを使うことができる。ちなみに、FTPは自身が全力で1時間出し続けられるパワーの最高値を指す数値だ。

ここまで本格的な機能が多数揃っていると、上位モデルであるEdge 810JやEdge 1000Jの存在価値が薄れてしまいそうだが、実は、本機にはナビ機能がない。上位モデルはカーナビのようにディスプレイに地図を表示してルートガイドができるが、本機のはその機能がないのだ、もちろんGPSを搭載しているので現在位置を示すことはできるが、かなりざっくりとしたおおまかな表示になる。

そのため、本機をナビ代わりに利用して知らないルートを走る長距離ツーリングやブルベに用いる、という用途にはあまり向いていないといえるだろう。反面、本機は屋内トレーナーの負荷をコントロールできる機能を備えているなど、よりトレーニング向きとなっている。

Edge 500シリーズは以前から非常に多機能だったが、本機はついにパワーメーターにも完全対応し、ことトレーニング用途に限って言えば上位モデルと比べて明らかに見劣りする部分はほとんどなくなった。Edgeシリーズは機能の優劣ではなく、ツーリングに使うか、トレーニングを重視するかといった用途に合わせて選ぶのが正解といえる。

《山田正昭》

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