【官能カーオーディオ!】“サブウーファー”でオーディオをより楽しく パート1…“サブウーファー”が必要な理由

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“サブウーファー”は、カーオーディオにおけるキーユニットの1つだ。その攻略法を、これから4回にわたって掘り下げる。第1回目となる今回は、“サブウーファー”が必要である理由を、じっくりと解説していく。

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ところで、“サブ”という言葉には、“補助”という意味と、“下の”という意味(例えば、サブウェイやサブマリン)があるが、“サブウーファー”の“サブ”には、“下の”という意味のほうが色濃くある。つまり“サブウーファー”とは、「ドアのスピーカーよりも低い音を担当するスピーカー」なのである。補助的なユニットというよりも、独自の役割を担うユニットであると、まずは頭に入れておいてほしい。

さて、カーオーディオにおいて、“サブウーファー”が必要な理由をご説明していこう。答は3つある。

1つ目の理由は、「ドアのスピーカーは低音再現力に限界があるから」である。

低い音を出そうとするならば、スピーカーの振動板の面積は広いほうが有利だ。しかし、ドアに着けるスピーカーは、大体が17cm口径である。大きくても、約15cm×約23cmの楕円タイプだ。このくらいのサイズでは、十分な低音再生を行い難い。

およそ100Hz以下の音の再生は、ドアに取り付けるスピーカーには不向きであると考えていいだろう(一部、市販スピーカーの中にはそれを可能とするモデルもあり、また、取り付け方によってはそのビハインドをある程度克服することも可能なのだが…)。ちなみに100Hz以下の音とは、ドラムスのキック(バスドラム)や、エレキベースの低いほうの音である。それらの音は、本来は音楽の要とも言うべき音だ。それをシャープに再現できないのは、至極残念な状況だ。しかし低域再生の専門家である“サブウーファー”を導入すれば、問題は解決する、というわけなのだ。

次には、2つ目の理由についてご説明する。それは、「ロードノイズによって低域のマスキング現象が起こるから」というものだ。

クルマは走る道具であり、“ロードノイズ”からは逃れられない。しかしこの“ロードノイズ”は、音楽再生において非常に邪魔。音楽の低音成分を覆い隠してしまのだ。特に最近のエコカーでは、“ロードノイズ”の影響が増大傾向にある。軽量化と低コスト化によって、防音材等の使用量が減らされるなどしているからだ。

そもそもドアのスピーカーが重低音再生を苦手としているところに、さらなる障害が降り注いでくるのである。マスキングされている部分をより強力に鳴らすためには、“サブウーファー”の力が是非とも必要だ。

ただし、“ロードノイズ”の影響は、“サブウーファー”の担当帯域よりも、さらにもう少し上のほうまでにおよぶ。なので、“サブウーファー”を入れただけでは、これを完全に払拭することはできない。ドアのスピーカーにも頑張ってもらうわないとダメだ。“ロードノイズ”対策は総合的に取り組む必要があるということも、覚えておいてほしい。

そして、3つ目の理由である。それは「低音が豊かに鳴ると、音楽全体が豊かに響くから」、である。

このメカニズムをご説明しよう。まず、音の成り立ちから解説する。

楽器の音や声は、“基音”と呼ばれる音階を決める成分と、それに対して整数倍の周波数である“倍音”と呼ばれる成分とで成り立っている。“音色”は、“倍音”の乗り方で決定される。

“倍音成分”は、音楽において非常に重要だ。“倍音”が美しく響くほどに、音楽の心地良さも上昇する。そして、低音が豊かに鳴るほどに、“倍音”も豊かに響く。“倍音”には土台が必要なのだ。土台がしっかりすれば、“倍音”も美しく積み重なっていく。ゆえに、“サブウーファー”を用いて、土台をしっかりさせようというのである。

カーオーディオにおいて“サブウーファー”を導入したい主な理由は以上だ。“サブウーファー”は、ビートが強烈な音楽の再生のためだけにあるのではない。誰にとっても必要な存在なのだ。

では、どのようにしてこれを導入するのがいいのだろうか。次回からはその具体策を紹介する。

《太田祥三》

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