【ホンダ・ヤマハ 二輪トップ対談 前編】EVバイクの可能性「選択肢として広がってくれるかどうか」

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EVバイクについて対談する二輪事業本部長・青山真二氏(左)とヤマハMC事業本部長・渡部克明氏(右)
EVバイクについて対談する二輪事業本部長・青山真二氏(左)とヤマハMC事業本部長・渡部克明氏(右) 全 4 枚 拡大写真

ホンダとヤマハの二輪トップによるEV対談が実現した。ホンダ二輪事業本部長の青山真二取締役執行役員、ヤマハMC事業本部長の渡部克明取締役上席執行役員、世界の二輪車メーカーの両雄によるEV対談が、一般に公開されるのは初めてのことだ。

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車重が軽く、短距離利用が主流の小排気量車ではEV化は最も有望とされる。バイクの未来とEVバイクの可能性で率直な意見交換がなされた。

ホンダは東京モーターショー(15年)で『EV-Cub Concept』を発表。着脱バッテリーを採用し、駐車場でのプラグインと屋内でのコンセントの両方で充電できる装備、高い航続距離を実現することで「ダントツに使い勝手を向上させたい」方針だ。青山氏は「日本国内だけでなく、グローバルに展開したい」と表明した。

対するヤマハは15年8月に『E-Vino』を国内販売。台湾で製造し、本体価格も21万9000円と抑えた。渡部氏の狙いはこうだ。

「理想からいうと『Vino』を買いに来られたお客様に『では、駆動力は何にされますか。エンジンもあります、電気もあります』というぐらいの選択肢になればベスト」

EVの課題はコストと航続距離。EVバイクの研究開発から30年近く経過したホンダだが、2010年の『EV-neo』では期待した市場への浸透ができなかった。ヤマハは電動アシスト自転車『PAS』の追い風をEVバイクに引き継ぎたいという思惑を持つが、その提案を思いあぐねている。小排気量のバイクはあらゆる交通機関の「ラストワンマイル」をつなぐ乗り物だ。

「最後は環境の保全とか資源の有効活用に行きつく。だからEVが本当に社会に認知され、受け入れられるならば市場が活性化するのは確実。そこにもっと積極的に意思を入れて介入していかないといけないし、EVが市場に受け入れられやすいというのであれば、当然EVにも注力していく必要がある」(ホンダ・青山氏)

「原付に乗っている都会の女性の半分が1日5km以内しか使わないという調査があり、E-Vinoはその人たちをターゲットに都会乗りに特化して『ちょっとファッショナブルなのをやろうよ』と売り出した。(エンジン車だけでなく)選択肢として広がってくれるかどうか」(ヤマハ・渡部氏)

両社は、メーカーと利用者をつなぐラストワンマイルを必死で探っている。

《中島みなみ》

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