大阪府、全国2番目に多い交通事故死者数...前年比53人増

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15年の都道府県別の交通事故死者数で、大阪府ほど激動した地域はなかったかもしれない。大阪府の昨年の死者は196人。都道府県別では愛知県に次いで多い死者数だった。14年より53人も激増させた結果だった。

53人という数は、山梨県、香川県、宮崎県などの1年間の死者数とほぼ同じ。それ以下の県も数多く存在する。「たまたま増えた」というレベルを超えた増加ぶりなのだ。

これだけ増えているにもかかわらず、大阪府警の4日の発表では交通事故件数と負傷者数は減っている。事故総件数は4万535件(2194件減)、負傷者数は4万8392人(2891人減)だった。

15年の府内の事故は、年明けから駆け足で増加。3月半ばには愛知県の死亡者数に並び、それ以後は愛知県を抜き去って約4か月間不名誉な独走状態を続けた。

大阪府は7月と11月に死亡事故多発警報を発令。11月4日の会見で松井一郎知事は、警鐘を鳴らしたが遅きに失した感がある。

「11月1日現在、161人であり、前年比50人増と大幅に増加しています。特に10月24日から11月1日までの9日間で発生した死亡事故が11件、極めて厳しい状況にあります」。

大阪府警は、高齢者の死者数と高齢運転者事故による死者が増加していると分析する。全体の約40%の78人がこの関連での死亡だ。高齢者の傾向はほかでもみられるが、大阪府は若者(16歳~24歳)の死亡も24人、前年比で18人増えた。

違反別では信号無視での死亡が48人で前年比24人増加。飲酒運転による死亡も9人(3人増)だった。

《中島みなみ》

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