【サウンドチューニング・マニュアル】タイムアライメント編パート2…ハイエンドでは「マルチマルチアンプシステム」を構築する

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カーオーディオを楽しむ上での重要項目である“サウンドチューニング”についての「いろは」をご紹介している。今月のお題は「タイムアライメント」。先週はそのあらましをお伝えした。今週はこの機能の利点をさらにご理解いただくべく、もう1歩踏み込んだ解説を試みる。

先週の記事で、「タイムアライメント」とは、近くにあるスピーカーが発する音に遅延をかけることで、「理想的なリスニングポジションにいるかのような状況を、擬似的に作り出す」機能である、とご紹介した。

しかしながら実は、フロントスピーカーが“セパレート2ウェイ”になっている場合は、通常のAV一体型ナビに搭載されているタイプの「タイムアライメント」機能では、厳密なコントロールを行えない。

“セパレート2ウェイ”では、スピーカーユニットは合計4つある。トゥイーターが2つ、ミッドウーファーが2つ、という構成だ。であるならば、それぞれのスピーカーを個別にコントロールしたいのだ。個別にコントロールすることができれば、「すべてのスピーカーから等距離の場所にいるかのような状況」が作り出せる。

なのでハイエンド・カーオーディオシステムでは、トゥイーター、ミッドウーファーをそれぞれ個別にコントロールすることができるように、“マルチアンプシステム”という様式を構築することとなる。

“マルチアンプシステム”とは、スピーカー1つ1つに、パワーアンプの1chを個別にあてがうシステムである(通常は、右のトゥイーターとミッドウーファーの両方を、パワーアンプの1ch分だけで鳴らしている)。

それをするためには、「デジタル・クロスオーバー」という機能が必要となる。この機能でまず、音楽信号をあらかじめトゥイーター用、ミッドウーファー用、それぞれに「帯域分割」しておく。

そして分割されたそれぞれの信号に、個別に「タイムアライメント」をかける。それぞれの信号は、その後も個別に伝送される。個別にパワーアンプに送られ、個別にスピーカーまで届けられる。このような形式のシステムを、ハイエンドカーオーディオの世界では“マルチアンプシステム”と呼んでいるのである。

少々難しい話になってしまったので、次週はこれをさらに補足していく。そして、“マルチアンプシステム”のメリット、さらには難しさについても解説していく予定だ。次週もお付き合いいただけたら幸いだ。

【サウンドチューニング・マニュアル】「タイムアライメント」編 Part.2 「ハイエンドシステムでは?」

《太田祥三》

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