【オートモーティブワールド16】住友重機械、自動車車体を大幅に軽量化できる製造システムを開発

自動車 ビジネス 企業動向
車体部品を大幅に軽量化できる製造システム「STAF(Steel Tube Air Forming)」を紹介する住友重機械工業(オートモーティブワールド16)
車体部品を大幅に軽量化できる製造システム「STAF(Steel Tube Air Forming)」を紹介する住友重機械工業(オートモーティブワールド16) 全 8 枚 拡大写真
住友重機械工業は、自動車のボディやフレームなどの車体部品を大幅に軽量化できる製造システム「STAF(Steel Tube Air Forming)」を開発した。

STAFは、鋼管をプレス機の金型にセットした後、通電加熱、高圧空気注入、成形、焼入れの工程を制御システムにより、フランジ付き連続異形閉断面を高精度に成形加工できることが特徴。

ハイドロフォーミングの連続した閉断面構造を成形できる特徴と、ホットスタンピングの鋼板を加熱しプレス成形と同時に焼入れし、1500メガパスカル級の引張り強度に加工できる特徴を兼ね備えた、軽量、高強度・高剛性な閉断面部材の製造が可能となる。

また、世界初となるフランジ同時成形技術により閉断面構造をフランジ付きとすることで、ハイドロフォーミングなどで課題とされてきた他部材との結合に必要な別物フランジと溶接工程を廃止させるなど、車体部品に採用されやすい構造を提案できる。

今後、部位ごとに980~1500メガパスカルの引張り強度を制御できる局部焼入れ技術や、肉厚の異なるパイプを材料とした差厚成形技術の開発を進め、自動車車体部品に適用可能となる技術の確立を目指す。

すでに車体部品への適用に向けて大手メーカーと検討を開始している。今後も自動車部品メーカー含めた顧客へ提案し、2017年度からの商品化を目指す。

1月13日~15日に東京ビッグサイトで開催される「オートモーティブワールド2016・第6回クルマの軽量化 技術展」にSTAF技術で生産されたパーツを展示している。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
  2. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  3. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  4. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  5. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る