【オートモーティブワールド16】マツダのエンジンカバーからタミヤRCのシャーシまで…東洋紡の軽量素材

自動車 ビジネス 企業動向
繊維強化プラスチックや発泡成形用素材などを展示した東洋紡(オートモーティブワールド2016/東京ビッグサイト/2016年1月13日)
繊維強化プラスチックや発泡成形用素材などを展示した東洋紡(オートモーティブワールド2016/東京ビッグサイト/2016年1月13日) 全 4 枚 拡大写真
東洋紡は、15日まで開催している「オートモーティブワールド2016」で、発泡成形用「グライマイド」を採用したマツダ車向けエンジンカバーや、プレス成形用GF複合材料「クイックフォーム」を使ったタミヤ向けラジコンシャーシなどを展示した。

耐熱性、耐磨耗性、自己消火性、耐油性などを持つグラマイドでつくられたマツダ車向けエンジンカバーについて、「通常の樹脂製エンジンカバーよりもさらに軽量化することで燃費改善に貢献。従来品よりも3割ほど軽くなった」と同社スタッフはいう。ブースには、エンジンカバーの従来モデルと新素材モデルの重量を比較できるコーナーも設置されていた。

また、耐衝撃性、高強度、高弾性を持つクイックフォームの採用実績として、タミヤのワークスチームが展開するラジコンカーシャーシキット「TRF 211XM」の一部が展示されていた。

クイックフォームが採用されているパーツは、TRF 211XMのバスタブシャーシ。同社スタッフは、「従来のアルミ製モデルの重さが223gだったのに対し、このクイックフォーム素材モデルは120gと約半分。マシンの軽量化、スピードアップに貢献した。オフロードを走るラジコンカーには、しなやかさと高い剛性が求められる。曲げ強度や曲げ弾性率も高いこの素材で、タミヤのラジコンがさらに速くなるはず」と話していた。

このクイックフォームは、「リアルなクルマのなかにも進出する予定」(同)という。「正面・側面の衝突エネルギー吸収や、ABCピラーの補強、バンパービーム、エンジンアンダーカバーなどを想定用途としている」とも話していた。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. メルセデスベンツ『GLC』新型、インテリア先行公開…史上最大39.1インチディスプレイ採用
  3. 【スズキ GSX250R 試乗】ハンドリングは「小さなハヤブサ」!? 250ccらしからぬ独自の存在感…伊丹孝裕
  4. 「みんなガソリン車が欲しいんだよ…」フィアットの新コンパクト『グランデパンダ』、6速MT登場に日本のファンも反応
  5. 復活の『テスタロッサ』にスパイダー、ハードトップは14秒で開閉可能…最高速330km/h
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る