【GARMIN Edge 25J インプレ後編】入門サイコンのスマホアプリに対するアドバンテージとは

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走行したデータはGARMIN CONNECT上ではこのように表示される。地図はGoogleマップなので、衛星写真に切り替えることもできる。
走行したデータはGARMIN CONNECT上ではこのように表示される。地図はGoogleマップなので、衛星写真に切り替えることもできる。 全 18 枚 拡大写真

自転車に取り付けて、走った距離やコース、速度など様々なデータを計測、記録するサイコン(サイクルコンピューター)のトップメーカーであるGARMINから、2万円を切るエントリーモデル『Edge 25J』が登場した。

【画像全18枚】

後編では本機を実際に使用したレポートをお届けしよう。自転車に取り付けたら、電源を入れて本機の起動と、GPSが補足されるのを待つ。GPS搭載サイコンが登場したばかりの頃は、ここで5分以上も待たされることも珍しくなかったが、現在では10秒程度なので待つというほどの時間ではない。

◆専用ハードウエアならではの軽快な使用感

準備ができたら、トレーニングの種類を選んでスタートボタンを押し、走り始める。設定にもよるが、信号待ちなどでストップすると、自動的に記録も中断。走りだせば自動的に再開される。そのため、信号待ちや休憩を除いた、純粋な走行時間を計測可能だ。また、あらかじめ設定しておいた距離ごと、あるいはボタンを押したタイミングで、ラップタイムを計測することもできる。

画面の表示は、1画面に最大3つのデータを同時に表示でき、それを2画面分設定しておいて、切り替えて表示できる。例えば1ページ目に現在時刻、走行時間、走行距離。2ページ目に速度、ラップタイム、標高といった具合だ。モノクロディスプレイだがコントラストが高く、走行中でも数値を読み取るのは簡単だ。上級モデルと比べると一度に表示できるデータ数が限られるが、一般的には必要十分といえる。ただ、ページを切り替えたり手動でラップを切る時の操作は、本体が小さいためちょっとやりにくい。

走り終わったらボタンを押して計測をストップさせる。するとデータを保存するか削除するかを選ぶ画面になるので、保存を選択。スマートフォンとブルートゥースで接続されていれば、この時点でGARMIN CONNECTにデータが自動アップロードされる。

全体の使い心地は、とにかく手間がかからないことが好印象。外部センサーをいくつも組み合わせる上級モデルだと、体にハートレートセンサーを装着したり、そのセンサーが正しく認識されているか確認したりと、走り始めはいくつか気を使うことがある。格安サイコンでもワイヤレスのセンサーを使うタイプなら同様だ。しかし、本機はとにかくボタンを押して走りだせばいいという、気楽さと安心感がある。ANT+などの通信規格にも抜からず対応しているため、本機にセンサーを追加することもできる(後述)が、あえて外部センサー無しで使うことで、本気の魅力が引き出されるといえる。

ただ、お気づきの人も多いと思うが、本機の機能のいくつかは、スマートフォンでも可能だ。無料で使えるサイコンアプリもいろいろあり、中には驚くほど多機能なアプリもある。冒頭で格安サイコンと本機の違いを説明したが、ライバルという意味ではむしろスマートフォンの方が大きな存在だ。スマホサイコンと比較した時の本機のアドバンテージは、やはり安心感と便利さというところに集約される。

スマートフォンは多機能であるがゆえに、サイコンアプリが正常に作動しているか、ちょっと心配になることがある。たくさんのアプリを使っている人だと、フリーズや異常終了などのトラブルもあり得るだろう。また、GPSを使用すると消費電力が大きくなるため、バッテリー切れの心配も出てくる。さらに、スマホを自転車のハンドル周辺に固定するのはそれなりにリスクがあり、転倒などでスマートフォンを破損してしまったり、コンビニなどに立ち寄るときに、ついそのままにして盗難ということもあり得る。スマホサイコンはとりあえず使う分にはいいが、常用するといろいろな問題が出てくるのだ。

それに対して、本機は専用ハードウエアの強みでボタンを押せばあとは何も心配することがない。走行時間や距離の数値が動いていればデータは確実に計測、記録されている。一生懸命に走ったのに計測されていなかった、という心配はほぼ皆無だ。また、ハンドルに固定して仮に転倒しても、破損する恐れはほとんどない。不注意で盗難にあう危険はスマートフォンと同じだが、被害の大きさが全く違うといえるだろう。

◆超軽量のデータロガー用途なら上級者にもおすすめ、心拍/スピード/ケイデンスセンサーも接続できる

ここまでは、自転車を気軽に楽しみたい人や初心者向けの手軽なサイコンとして、本機を紹介してきた。しかし、本機には2面性があり、上級者にもおすすめできる機能も揃えている。本機は低価格だが、上級モデルと比べて明らかに見劣りするのは、ディスプレイサイズの制約による表示データの少なさと、パワーメーターに非対応であること、バッテリーライフが短い(といっても満充電で8時間もの駆動が可能だが)ことなど。

セグメントにはしっかり対応しているし、自分の現在位置をリアルタイムにネットで公開するライブトラックも使える。もちろん、ANT+規格に準拠したハートレートセンサー、スピードセンサー、ケイデンスセンサーを接続でき、システムアップすることで上級モデルと同様のデータを計測、記録することができる。こうした特徴から、GARMIN CONNECTにデータを上げるためのデータロガーとして、ディスプレイ表示にはあまり期待しないという割りきった使い方ができる。

バッテリーの問題からブルペやロングツーリングに使うのは無理があるが、短距離でタイムを出したい場合などは不満はまったく無く、むしろ上級モデルと比較にならないほどの軽量ボディが大きな魅力となる。上級モデルのサブ機として使うと本機の魅力が生きてくるだろう。

《取材協力:いいよねっと(GARMIN製品 日本総代理店)》

《山田正昭》

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